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» 2008年06月03日 19時59分 UPDATE

2008NEW環境展:“蒸し風呂”のクルマとはおさらば、ガソリン代が節約できるシートとは?

暑い日差しの下で数十分クルマを駐車しただけで“蒸し風呂”状態。エアコンを付け車内が冷えるまで運転ができない、そんな悩みから解消されるシートを見てきた。

[土肥義則,Business Media 誠]

 2008NEW環境展・東京会場が6月3日から6月6日まで、東京ビッグサイトで開催される。出展社数は587社で過去最高を更新。今年の展示は環境保全、廃棄物・リサイクル技術のほか、環境配慮包装技術を紹介しているのが特徴だ。

車内温度の上昇を抑える「クールタクシート」

 炎天下に長時間……いや10分ほど駐車しているだけで、ハンドルが持てなくなるほど暑くなるクルマの中。すぐにエアコンのスイッチを入れるものの、車内が冷えるまでには時間がかかる。最近のガソリン価格の値上げや環境のことを考えると、「なるべくエアコンは使いたくないなあ」と考えている人もいるだろう。

 なるべく日陰にクルマを停めたり、少し窓を開けてから外に出たり、記者もいろいろな方法を試してみたが、なかなか“快適な車内”とまではいかないものだ。こうした不満を解消するため、杏環境開發は、クルマの天井にシートを置くだけで、車内温度の上昇を抑えるシート「クールタクシート」を開発した。これまではネット上などで扱ってきたが、今後は本格的な販売に乗り出すという。

yd_sheet1.jpg 取り外しが簡単なクールタクシート

クールタクシートを使用すれば、車内温度は20度ほど低下

yd_sheet.jpg クールタクシートの遮熱塗料は熱を表面で反射させる

 「暑い車内を快適にすることはできないものだろうか」――と考えた杏環境開發は、クルマの天井に着目した。同社の実験によると、気温33度で直射日光の当たる場所にクルマを停めていれば、天井の表面温度は73度に達するという。天井の熱が車内に進入すれば、エアコンを長時間付けることになり、燃費が悪くなる。しかしクールタクシートを使用すれば、天井の表面温度は38〜43度まで下がり、「車内温度は20度ほど低下する」(三次召尚副社長)そうだ。

 クールタクシートは遮熱塗料(太陽光エネルギーを有効に反射することで、温度上昇を抑制する機能性塗料)を使用しており、一般的な断熱塗装と比べ、細かい粒子でできた塗料を均一に塗装している。このため「ほとんどの熱や光を(クールタクシートの)表面で反射することができ、車内への熱の侵入を防ぐことが可能となった」(三次副社長)という。

yd_sheet2.jpg

 クールタクシートの裏の部分には強力マグネットを使用しているため、時速100キロメートルを超えるスピードでも外れることはない。ただ取り外しが簡単なため、盗難に遭った人もいた。このため同社では、盗難防止用のネジを開発中だ。また車高が低い乗用車や軽自動車の天井にクールタクシートを取り付けるのは簡単だが、ミニバンなど車高が高いクルマへの取り付けは難しく、今後の課題だろう。

 価格は3万1500円とやや高いが、燃費や環境のことを考えれば、安い買い物かもしれない。

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