大学から封筒が届き、開封してみると「寄付金のお願い」と振込用紙が入っていて、“うんざり”したことがある人もいるだろう。この母校への寄付金、一体どんな人が寄付しているのだろうか。
大学への満足度が高い人や大学に誇りを持っている人ほど、寄付していることが日本総合研究所の調べで分かった。大学への満足度は「環境(キャンパスの雰囲気など)」や「教育内容(講義、ゼミなど)」が影響を与える傾向が高く、大学への誇りを持てるようになるためには「偏差値」や「就職実績」よりも、「教育の質」「研究実績」など大学生活の中身が重要のようだ。
インターネットによる調査で、全国の現役大学生・大学院生または大学・大学院卒業生の1078人が回答した。調査期間は4月23日から4月25日まで。
大学への寄付金を集める上で、どのような方法が有効なのだろうか。「寄付金使途を明確にする」が最も多く62.0%、次いで「1口当たりの金額を減らす」(37.9%)、「愛校心を高める企画をする」(24.9%)という結果となった。
寄付金を増やすために「『カレッジスポーツ』や『大学オリジナルグッズ』を強化し、大学への親近感を高めることも大切だろう。一部の例外を除いて、大学スポーツの観客席は閑散としているのが現状。米国の大学では寄付金の促進を目的に、フットボールなど愛校心を高める策に取り組んでおり、日本の大学も参考にできる点は数多くあるはず」(日本総合研究所)と指摘した。
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