2001年〜2003年まで5%を超えていた失業率は、2008年3月時点で3.8%にまで低下している。ただ景気の先行き不透明感や雇用環境などの理由から、失業の不安を感じている人もいるだろう。
今後1年くらいの間に失業の不安を感じている人は18.2%で、2004年の調査以降20%前後の水準で推移していることが、連合総合生活開発研究所の調べで分かった。
グループ別に失業を懸念している人の割合を見ると、「健康面で不安を感じている」人が28.1%と、全体の18.2%と比べ9.9ポイントも上回った。また「年収が200万円未満」の人は23.5%と同5.3ポイント、「正社員99人以下の会社で働く」人も23.2%と同5ポイント、それぞれ平均より高かった。
一方で能力やキャリア向上の機会・支援がある会社で働いている人(10.7%)や職場の人間関係がよいと回答している人(15.1%)は、失業不安を感じている人が平均を下回った。
郵送による調査で、20歳代〜50歳代の774人(男性59.9%、女性40.1%)が回答した。調査期間は4月4日から4月14日まで。
1年前と比べ、ストレスを感じている人はどれほどいるのだろうか。ストレスが「増えた」人は46.6%、「変わらない」と回答した人は44.1%、一方で「減った」という人はわずか9.2%。最もストレスを感じているのは男性40歳代で55.4%、次いで女性30歳代で51.4%だった。
またストレスが増えたと回答した人の職場は、どんな環境だろうか。「働く人の数がかなり不足している」と回答した人の70.7%、「週60時間以上」働いている人の55.1%は、ストレスが増加傾向にあるようだ。
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