“いいとこ取り”の銀行選び――ATM手数料を比較する(前編)銀行選びのポイントは3つ(2/2 ページ)

» 2008年04月15日 14時26分 公開
[フィナンシャルリッチ特集取材班,Business Media 誠]
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手数料を比較する

 依然として低金利が続いているため、預金金利だけで資産を大きく殖やすことは難しい。こうした環境下ではお金を守るために、手数料に敏感になることが大切だ。最低限でもATM手数料無料の時間帯や、提携している金融機関で手数料が無料になるのかをチェックしよう。

金融機関名 サービス名 口座管理料 同行あて(3万円未満) 同行あて(3万円以上) 他行あて(3万円未満) 他行あて(3万円以上) 同行ATM(時間内) 同行ATM(時間外) セブン銀行 ローソン イーネット ampm
三菱東京UFJ銀行 メインバンク(旧東京三菱)
オールワン(旧UFJ)
315円(残高10万円以上で無料) 0円 0円 210円 315円 0円 105円(メインバンク)
0円(オールワン)
みずほ銀行 マイレージクラブ 0円 0円 0円 105円 315円 0円 0円
三井住友銀行 One's Plus 0円 105円 105円 210円 420円 0円 0円
りそな銀行 TIMO 0円 0円 0円 100円 100円 0円 0円
新生銀行 PowerFlex 0円 0円 0円 月3回まで0円(4回目からは300円) 月3回まで0円(4回目からは300円) 0円 0円
イーバンク銀行 0円 0円 0円 160円 160円
ジャパンネット銀行 189円(残高10万円以上で無料) 52円 52円 168円 262円
ソニー銀行 0円 0円 0円 210円 210円
住信SBIネット銀行 0円 0円 0円 150円 150円
※ネット振込の手数料で宛先によって違う場合は、高い金額を記載している。
※同行ATM時間外手数料:時間帯によって違う場合、高い金額を記載している。
※コンビニATM:無料で使える時間帯がある場合「○」、無料ではないが常時利用できる場合「□」、無料ではないが利用時間に制限がある場合「△」としている。取り扱っていないものは「−」で記載している。
※新生銀行の他行あては、取引内容によって条件が違う。
※いずれも4月11日現在。

 メガバンクでは自行のATMとコンビニATMとの提携が進んでいる。三菱東京UFJ銀行のメインバンク/オールワンでは預り残高10万円以上という条件があるものの、コンビニATM(am/pm以外)での引き出し手数料が無料になる時間帯が長い。ネットによる振込手数料は銀行によってバラつきがあり、最も安いのは新生銀行(月3回まで無料)だが、りそな銀行も「他行あて100円」など安さが目立つ。

 新生銀行では提携している金融機関のATM※やセブン銀行ATMの引き出し手数料が終日無料となっているが、コンビニで利用できるのはセブン-イレブンだけ。ほかのメガバンクではコンビニATMの手数料が必要になるケースもあるが、複数のコンビニで利用できるというメリットがある。

※ATMの引き出し手数料が無料になる時間帯は、平日午前8時から午後9時まで、土日祝日午前9時から午後5時まで。

 住信SBIネット銀行はセブン銀行とゆうちょ銀行と提携しており、ATM引き出し手数料は終日無料だが、利用できるのは2行だけ。ソニー銀行は提携している金融機関(セブン銀行除く)で、105円かかる手数料が月4回まで無料。ジャパンネット銀行は預金残高などの取引内容によって、最大で6回まで105円のATM引き出し手数料が無料となる。イーバンク銀行はクレジットカード機能が付いたキャッシュカードなどの種類によって、210円かかる手数料が1〜5回無料としている。

自分の生活圏に合った金融機関を選ぶ

 ATM手数料をまったく気にしない人もいるが、例えば時間外手数料を月4回利用(105円×4回)すれば420円、年間で5040円もかかる。「年間5000円くらいか」と思う人もいるかもしれないが、利息で5000円を手にするには50万円を年0.2%で預けたとして、6年3カ月の期間が必要となるのだ。

 金融機関によってはコンビニATMの引き出し手数料が無料になる時間帯が違ってくるので、自分の生活圏に合ったところを選ぶのがポイント。また「預金金利が高く手数料が安いから」といった理由で金融機関を選べば、使い勝手が悪くなるかもしれないので注意が必要だ。

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