デジタル音楽販売額、2012年には音楽販売全体の40%に――In-Stat調べ

» 2008年04月12日 08時02分 公開
[ITmedia]

 世界の音楽販売額に占めるデジタル音楽の比率が、2012年には40%に達する――調査会社米In-Statが4月9日、調査報告書をまとめた。

 2007年の音楽市場に占めるデジタル音楽販売額は10%で、2006年の6%から上昇している。デジタル音楽販売額増加の要因としては、ブロードバンドの普及、堅調なシングルトラックのダウンロード需要、音楽カタログの拡大を挙げている。また携帯電話向けのフルトラックのダウンロードでは現在日本が主要市場となっているが、今後ほかの市場でも成長が期待できるという。

 In-Statは、著作権問題が今後もオンライン音楽サービス企業の障害になるとし、また各サービスで異なるDRM技術を採用しているためにサービス間の互換性がないことや、有料サービスに対する消費者の関心が薄いことなどを問題点として挙げている。

 In-Statによれば、2007年のデジタル音楽販売額は30億5000万ドルで、前年比48%増となった。また携帯電話向けのフルトラック販売額は、2012年には42億ドルに達する見込みという。

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