ストレスを即効で解消する2つの方法

» 2008年04月01日 17時24分 公開
[中野恵美子,Business Media 誠]

 以前、日本の雑誌に掲載された米国の若い女優へのインタビュー記事で、「ストレスは打ち勝つものだ」という主張を読んだことがある。ストレスは普通「解消」するものだが、20歳過ぎの女優が、解消なんて生ぬるい、打ち勝つべきなのだ、というようなことを語っていた。強烈な自我にそのときは「ほーっ」と感心したのだが、改めてよくよく考えてみると、ストレスはやはり、解消すべきものではないだろうか。

 ストレスとは外界からの刺激などにより、精神的に緊張を強いられた状態や、原因そのものを指す言葉だ。そして「今日は寒い/暑いな」とか、「え、電車が遅れてるの?」と“思った時点”で、それはすでにストレスになっているのだという。無意識のうちに通り過ぎるような些細な出来事からも、私たちはストレスを受けているのだ。そんなモノといちいち戦っていたら身が持つまい。ストレスは溜まっているという自覚がないうちに、解消してやるくらいが得策だろう。

「王様の耳はロバの耳!」と叫んでみる

 さてその方法だが、ストレスは何かと一緒に「出す」のが効果的と思われる。スポーツにいそしんで「汗」とともに流す、カラオケなどで「大声」を出して発散する……といった具合だ。とは言え、こまめに解消するのがベストだから、できるだけ手軽な方法が良い。

 そこで有効なのが「叫びの壺(つぼ)」というグッズ。ABS樹脂製の花瓶のような形の壺で、口元に当てて大声で叫ぶと、かなりの大声で叫んでも半分以下に消音される。実際に購入して試してみたところ声優の卵など、大声自慢の人に実験してもらったが、耳をふさぐほどの大音量で叫んでも、抑えぎみの声で喋っている程度になる。夜中に力の限りわめきちらしても、隣近所から苦情が出る心配はない。

「王様の耳はロバの耳!」と叫んでみたが、小さな声でしか聞こえない。「叫びの壺(つぼ)」4980円

 実は人の悪口を言ったり、グズグズと不平を言ったりするのも、ストレス解消法に数えられるらしい。この場合、一緒に排出するのはさしずめ「毒」だろうか。しかし「言霊」とも言われるように、自ら発した毒のある言葉は、因果応報、自分の身に悪意として跳ね返ってくるような気がしないでもない。叫びの壺は分解して水洗いも出来るので、ドロドロした思いはこの中に吹き込んで、あとはきれいに水に流すのが、ストレス解消とともに開運につながるかも、しれない。

結果を目で見るのも効果アリ

 なお発散した結果を形として確認したいという方は、新聞紙と不要になった瀬戸物、スーパーのビニール袋3枚を用意することをお勧めする。新聞紙で皿などをくるみ、ビニール袋に入れて、床や地面に叩きつける。ビニール袋を3枚使えば、破片が飛びだしてくることもない(最近、妙に薄い袋もあるので、その場合は適宜増量のこと)。この方法ならゴミとして捨てるのも簡単だ。ストレスが重度の人は、いったん袋を開けて、粉々になった皿を確認すると良いだろう。やや暗い感じもするが、ストレスを吹っ飛ばすには、残骸の確認は意外に効果の高い方法なのだ。

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