ビジネスパーソンも癒されたい! アロマテラピー活用法

» 2008年03月25日 12時06分 公開
[伊藤緑,Business Media 誠]

 癒し効果の高いアロマテラピー。しかし、アロマテラピーというと、女性のイメージが強いのも確か。アロママッサージは、女性専用のサロンも多いし、男性が精油(アロマオイル)を購入している姿はあまり見かけない。しかし、日々の仕事や人付き合いで疲れているのは、女性だけではない。男性だって癒されたいはず。ということで、AEAJアロマテラピー・アドバイザーであり、「すべてがわかる アロマテラピー大事典」の著者である、小泉美樹さんに男性のアロマテラピー活用法を教えてもらった。

粋な男は、衿に精油を一滴

 アロマテラピーを上手に活用する男性の例として、「ティートゥリーの精油を、シャツの衿に一滴しみこませている人がいました。その人が会議室に入ってきた時、とても清涼感のある香りがして、その場が爽やかになったことがあります」(小泉氏)という。

 人工的に作られた香水と違い、精油は天然なので、より自然に近いのかもしれない。「体臭が気になるけど、香水を付けるのはキザかな」と思っている男性は、精油を試してみるのはいかがだろうか?

 また、プライベートタイムをよりリラックスして過ごすために、精油はとても有効だ。例えば芳香浴で香りを部屋に広げることで、オンとオフの切り替えがしやすくなる。鼻から入る香りは脳に直接届くため、脳にインプットされた気に入った香りを嗅ぐことで、仕事モードから、プライベートモードへ切り替えることができるのだ。

 特別な道具を揃えなくても、ティッシュに一滴垂らして嗅ぐだけでも効果はある。湯船につかる習慣のある人は、湯船にオイルを1〜2滴。シャワー派の人なら、洗い場に、数滴垂らすだけで、バスルームが癒しの空間になる。しかし精油には多くの種類がある。それぞれに、どんな効用があるのか? 代表的なものを紹介しておこう。

精油 効果
ペパーミント 歯磨き粉などの香りでもお馴染みの香り。悪酔い防止の効果も。スーッとした清涼感は眠気覚ましにもオススメ。
ユーカリ コアラが大好きな植物としてお馴染みのユーカリ。殺菌作用に優れている。
ティートゥリー 殺菌、免疫力向上に優れている。ペパーミント、ユーカリとともに花粉症にオススメ。
サンダルウッド 日本では白檀(びゃくだん)として有名。懐かしい香りは心も体も落ち着かせてくれる。
ラベンダー アロマテラピーといえば「ラベンダー」とも言われるほどの代表的な香り。体、心、肌へさまざまな効果あり。
ローズ 女性に大人気の香り。ロマンティックな気分を出したいときにオススメ。
イランイラン 催淫作用のある香りとして有名ですが、かなり濃厚な花の香りのため、苦手な男性が多いかも。

 

利用の際には、注意も必要

 アロマテラピーを使用する際には注意も必要だ。多くの人が集まる場所では、「自分が好きな香り」だからといって、他人にも心地良いモノとは限らない。だからこそ、ほんのり香る程度に使うのが礼儀だろう。

 そして、精油は色が付いているモノもあるため、シャツなどにつける時には注意が必要。また原液を肌に直接つけることも、かぶれの原因になるので避けるべきだ。これらの点を注意してビジネスシーンでも、プライベートでも、アロマセラピーを存分に利用して、良い仕事&リラックスしたプライベートを楽しんでみてはいかがだろうか?

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