地頭力を鍛えるのに役立ちそうなものは?

» 2008年03月24日 16時32分 公開
[Business Media 誠]

 『地頭力を鍛える』(細谷功著)という本がベストセラーとなったり、経済誌などでも「地頭力」について特集が組まれているが、そもそも地頭力とは一体どういう意味なのだろうか? 

 『地頭力を鍛える』によると、地頭力は3つの構成要素から成り立つ。常識を疑う「知的好奇心力」、論理的に推論する「論理思考力」、視点を変える「直感力」――この3つを統合した能力を地頭力と呼んでいる。

 20代のビジネスパーソンの4人に3人は、「地頭力を鍛えなければならない」と感じていて、その理由として「日々の仕事の効率を上げたい」(65%)「仕事のアウトプットの精度を上げたい」(52%)「キャリアアップにつなげたい」(44%)などの回答が多かった。多くの人は仕事やキャリアに関する答えが多かったが、「人間関係を良くしたい」(28%)「異性にモテたい」(6%)といったケースでも、地頭力が関係していると思っている人がいるようだ。

 毎日コミュニケーションズは「地頭力に関するアンケート」を実施した。インターネットによる調査で、22歳〜29歳までの働く男女490人(男性119人、女性371人)が回答。調査期間は3月12日から3月13日まで。

地頭力を鍛えなければと思った理由

地頭力がありそうな著名文化人はイチローと羽生善治、お笑い芸人では島田紳助

 約9割の人は「地頭力を鍛えられるもの」と感じているようだ。地頭力を鍛えるには、どんな方法が役立つと考えているのだろうか? 最も多かったのが「思考トレーニング(フェルミ推定)」で75%。フェルミ推定とは、例えば「カラスは止まらずにどれくらい飛べるか?」といった質問に対し、情報がまったくない状態で「結論」や「全体」から「単純」に考えて概数を導き出すことを指す。思考トレーニングに次いで多かったのは「クロスワードパズル」(25%)、「将棋」(22%)、「スポーツ」(15%)、「そろばん」(11%)、「麻雀」(6%)だった。

 地頭力がありそうな著名文化人は「イチロー」と「羽生善治」がそれぞれ44%でトップ。次いで「古田敦也」(33%)、「東国原英夫」(29%)、「中田英寿」(29%)など第一線で活躍している(してきた)スポーツ選手が多かった。また地頭力がありそうなお笑い芸人は「島田紳助」が51%で最も多く、「北野武」(48%)、「所ジョージ」(34%)、「太田光(爆笑問題)」(32%)と続いた。「番組司会や映画監督、独自のビジネスなど、お笑いだけでなく幅広い分野で成功を収めている大物タレントに地頭力があるというイメージを持っているようだ」(毎日コミュニケーションズ)

地頭力がありそうな著名文化人

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