“売り手市場”の大学生、就職したい企業は?

» 2008年03月14日 12時35分 公開
[Business Media 誠]

 団塊世代が一斉に定年退職を迎える2007年問題や企業業績の回復基調などもあって、2009年度の新卒採用は“売り手市場”になっている。こうした背景の中、毎日コミュニケーションズが実施した「大学生就職人気企業ランキング」によると、文系総合及び文系女子で「JTBグループ」がトップ、文系男子では「三菱東京UFJ銀行」が2年連続でトップとなった。一方、理系男子は5年連続で「トヨタ自動車」が首位、理系女子は14年連続で「資生堂」が1位となっている。

 インターネット、郵送、イベント会場でのアンケートによる調査で、2009年3月卒業見込みの大学3年生と大学院1年生1万7153人(男子5136人、女子6945人)が回答した。調査期間は2007年10月1日から2008年2月11日まで。

一定の業界に人気が集中

 2年ぶりに文系でトップに立ったJTBグループ。人気の背景には業績好調に加え、求人イベントに約500人の社員を投入したことなどが支持されたようだ。文系総合では三菱東京UFJ銀行(4位)、みずほフィナンシャルグループ(6位)、三井住友銀行(7位)がトップ10入りし、メガバンクすべてが上位となった。

 理系総合で5年連続トップとなったトヨタ自動車について、「全員が目指しているビジョンが見えた」「最前線で活躍する技術者と話せた」といった声が学生から多かった。昨年20位だったソニーは3位に躍進し、4年ぶりにトップ3となった。学生からは「技術力が高い」「業界上位である」といった意見が目立った。

 ランキング全体で見ると、文系は100位以内に金融業界(11社)、総合商社(6社)、マスコミ業界(16社)で全体の3割を占めた。理系では食品業界(18社)、電機/精密機械業界(14社)、薬品/化学業界(13社)、輸送用機器(自動車)業界(7社)で全体の5割を占めるなど「文理それぞれ一定の業界に人気が集中する傾向がみえる」(毎日コミュニーケションズ)

関連キーワード

キャリア | 就職 | ランキング | 面接 | 新入社員


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.