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» 2008年03月11日 08時18分 UPDATE

ベストセラーの著者が語る:勝間和代氏が勧める、お金に働いてもらう金融商品(後編) (1/3)

投資を始めたいけど、どの金融商品を買えばいいのだろうか? 勝間氏が勧めるのは、インデックス投資への分散投資だ。勝間氏の運用方法を実践すると、月々4万円の積み立ては一体いくらになるだろうか?

[フィナンシャルリッチ特集取材班,Business Media 誠]

勝間和代(かつま・かずよ)

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東京都生まれ。経済評論家(兼公認会計士)。早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得した後、アーサーアンダーセン(公認会計士)、マッキンゼー(戦略コンサルタント)、JPモルガン(ディーラー・証券アナリスト)を経て、独立。会計・ファイナンス及び少子化・ワークライフバランス問題に特に強みを持つ。2005年、ウォール・ストリート・ジャーナル「世界の注目したい50人の女性」に選出されたほか、2006年、エイボン女性大賞を最年少で受賞。ブログ:私的なことがらを記録しよう!!


勝間和代氏に学ぶ、金融リテラシーの基本7カ条とは? (前編)

「銀行ばかりに預けてはいけない」――勝間和代氏の考え方(中編)

 「今日から投資をしてください」といきなり言われても、投資の未経験者は戸惑うだろう。まるで、英語をまったく話せない人に「米国で働いて来い」と命令するようなものだ。英語を勉強する際には単語や文法から始めるように、「金融を学ぶにも方法論があります」と勝間和代氏は指摘する。

 金融について学ぶことを怠ると、どうなるか。勝間氏が指摘するのは、“儲け話の類に騙される危険性が高くなる”ということだ。投資に関する書籍は数多いが、その多くが『1年で5倍に殖やした』『絶対に儲かる投資方法』といった刺激的なタイトルのもの。誰もが簡単にお金を殖やすことができる、といったタイトルに引き寄せられ、フラフラと付いていったところで、そううまくいくはずがない。

 そこで「世の中においしい話はない」「誰にも相場は予測できない」ことを原則に、勝間氏は「金融で儲ける基本」を示す。

金融で儲ける基本
1. 分散投資
2. 年間リターンの目安として、10%は高い、5%で上出来
3. タダ飯はない
4. 投資にはコストと時間が必要
5. 管理できるのはリスクのみ、リターンは管理できない

金融で儲ける基本5カ条

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 金融で儲ける基本の5カ条について、順を追って説明していく。

 1つ目の分散投資だが、「相場は予測できない」という原則に立つと、分散投資をしなければならないということだ。もちろん「A企業の業績は好調だから、A企業の株式に全額投資する」といった投資スタンスで、儲ける人もいる。ただ分散投資をすればリスクは下がり、しかもリターンは安定する。「このことは現代のファイナンス理論で証明されています」という。

 2つ目は、リターンにあまり期待してはいけないということだ。書店の投資コーナーには、“誰でも簡単に資産を殖やせる”と錯覚させられるような書籍が並んでいる。しかし一般に金融商品に投資した場合、平均的なリターンは年5%程度だ。そのため「100万円が1億円になった」といった運用話には注意する必要がある。

 3つ目のタダ飯はないとは、どういう意味だろうか。株価が1日で10%上がることはよくあること。しかしそういった株式は、1日で10%下がるリスクがあることを認識しなければならない。1年間で50%のリターンがある金融商品もあるが、中長期で見ると、平均的な5%に落ち着く可能性が高い。「平均的なリターンは年5%程度」と述べたのはそういうことだ。

 4つ目のコストについて、中編でも触れたが、投資信託には手数料が必要となる。この手数料は資産運用会社に運用を任せるコストだが、「もったいないから自分で投資する」という人も多い。しかし自分で投資する場合は、新聞や雑誌などを購入する情報収集コストや時間が必要となる。つまり投資信託を購入することだけが、「コストが高くつく」ということではない。

 5つ目は繰り返しになるが、相場というものは誰にも分からない。分からないからこそ、リスクを管理しておくことが重要となる。自分がどこまでなら資産を減らしていいのか。つねに最悪の事態を想定しながら、投資することを忘れてはならない。

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