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» 2008年03月07日 16時19分 UPDATE

IC CARD WORLD2008:ICタグで「マイカップ自販機」を――富士電機リテイルシステムズ

需要が減少傾向にあるカップ飲料自販機市場。富士電機リテイルシステムズが提案するのが、ICタグを埋め込んだ“マイカップ”を利用できる飲料自販機だ。

[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 非接触ICやICタグの技術は、自動販売機の世界にも影響を及ぼしている。コカ・コーラが展開する「Cmode/シーモ2」などを筆頭に、FeliCa電子マネーで飲料や雑誌などを購入できる自動販売機を、駅などで見かけることが増えている。

 IC CARD WORLDと同時開催の「VENDEX JAPAN 2008」では、ICタグや非接触ICを利用した、新しい自販機の形が提案されている。

ICタグが付いた「マイカップ」

ay_fuji01.jpg マイカップ対応のカップ飲料用自動販売機

 富士電機リテイルシステムズのブースに参考出展されているのは、ICタグ付きのマイカップに対応したカップ飲料の自動販売機だ。

 一見、普通のカップ飲料用自動販売機なのだが、使い捨ての紙カップではなく、マイカップが利用できるのが特徴。カップは多重構造になっており、通常の紙カップよりも保温性が高いので、長時間おいしくドリンクを楽しめる。

 ICタグを付けることにより、カップの持ち主の特定ができる。「ポイントや割引、また『カップを買った人に×杯サービス』といった新しいサービスを提供できます」(説明員)

ay_fuji02.jpgay_fuji03.jpg 自動販売機で利用できるマイカップ(左)。ICタグ(白い部分)は裏側に埋め込まれている。直接外に出ないようになっているので、普通の食器と同じく水や洗剤で洗える(右)

カップドリンクのリピーターを増やしたい

 開発のきっかけになったのは、紙コップよりもゴミを減らせるといった環境への意識や、「リピーターを増やしたい」という思いだという。たしかに「マイカップを使った人は値引き」などのアプローチは現実味がある。

 「缶入り飲料に比べ、カップ飲料の自動販売機は利用が減ってきています。電源さえあれば設置できる缶入り飲料の自動販売機に比べると、電源と水道を両方確保しなければカップ飲料の自動販売機は設置できない。また、屋内にしか置けないという制限もあります。カップドリンクのリピーターを増やしていきたい」(説明員)

 まだ販売スケジュールは立っていないが、ICタグが付いたカップは、800円程度で販売できそうだと見ている。「将来的には、カップごとに性別や年齢などのプロフィールや、『この人はいつもコーヒーをブラックで飲む』といった情報を持たせられるようにしたい」(説明員)

 ちなみに、カップの洗浄機能を付けるのは難しいそう。「カップ飲料の自販機では、こぼれた飲料などはバケツにためるようになっています。洗浄機能を載せるとなると排水管を付ける必要がありますが、設置するときに水道よりも排水先の確保はさらに大変なので、なかなか難しいでしょうね」とのことだった。

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ICタグ | コーヒー | 電子マネー


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