「なくては困るテクノロジー」、トップは携帯電話――米調査

» 2008年03月07日 08時25分 公開
[ITmedia]

 米国人にとって携帯電話は、いまやテレビやインターネット以上に「なくては困るもの」――。米非営利団体Pew Internet & American Life Projectが3月5日、こんな調査報告を発表した。調査は、米国の成人2054人を対象に行った。

 携帯電話やPDAを持つ人は、全体の75%に上る。そのうち、テキストメッセージや電子メール、写真撮影など、通話以外の機能を使ったことがあるとの回答は77%、これらの機能を日常的に利用するとの回答は42%だった。つまり、米国の成人の58%が、携帯電話やPDAで通話以外の機能を利用したことがあり、32%がそれらの機能を日常的に利用していることになる。また、家やオフィスを離れ、出先からノートPCや携帯電話、PDAなどの携帯機器を使ってネットに接続したことがある人は、ネット利用者の52%、全体の41%に当たる。

 また携帯所有者の51%が、携帯電話を「なくては困るテクノロジー」と評価。この数字は、ネット利用者のインターネットに対する評価(45%)や、テレビ(43%)、固定電話(40%)を上回り、最も多い。2002年調査では、この数字は固定電話で63%に上った一方、携帯電話、インターネットはいずれも38%にすぎなかった。

 携帯電話の利用には、人種や年齢層で差がみられる。携帯やPDAの所有者のうち通話以外の機能の利用者は、白人では73%、黒人では79%なのに対し、ヒスパニックでは90%に達し、それらの機能を日常的に利用するとの回答もヒスパニックでは56%に上る。携帯の所有率にも差があり、白人では74%、黒人では71%なのに対し、ヒスパニックでは84%。通話以外の機能を日常的に使っている人を年齢層別にみると、18〜29歳で73%、30〜49歳では57%に対し、50〜64歳では23%、65歳以上では9%となっている。

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