3割弱が“恐い思いや嫌な思い”をしたことがある――中高生のケータイ利用で

» 2008年02月27日 09時00分 公開
[ITmedia]

 ネットエイジアは2月26日、「携帯電話フィルタリングサービス」に関する自主調査結果を発表した。調査は2月21日から22日まで13歳から17歳の中学生、高校生ユーザーを対象に行ったもので、回答サンプル数は394名。

 同調査によれば、携帯電話を使用していて「怖い思いや嫌な思いをした」と回答したユーザーは全体で26.1%、中学生では21.3%、高校生では28.9%だった。経験の内容について聞いたところ、「一般サイトに登録したはずが出会い系サイトにも勝手に登録され、誘いのメールが多数きた」「サイトを通してメールをしたところ、“直接メールをしよう”としつこく迫られた」などの回答があった。

 有害サイトへのアクセス経験を聞いたところ、「アダルト」については27.7%がアクセス経験ありと回答。その他は「出会い・援助交際」が10.2%、「グロテスク・暴力」が9.9%、「いじめ」が7.1%、「自殺」が3.8%だった。

 ケータイでのインターネット利用に関して、「親から使える時間や使えるサイトを決められている」割合は10.2%で、全体の9割は自由にアクセスできる環境にあることが分かった。特に高校生では、94%が制限なしで利用している。

 フィルタリングサービスの内容と実施に関しては、回答者の74.6%が理解していた。フィルタリングをかけられ、SNSや掲示板、アバターなど、コミュニケーション系コンテンツが「利用できなくなるとかなり困る」と回答したのは45.7%、「少し困る」が31.8%と、これらを合わせると全体では77.5%が「困る」と考えていることが分かった。

 実際に自分のケータイがフィルタリングをかけられた場合の対応方法を聞くと、「親に頼んで解除手続きをしてもらう」が51.8%、「解除手続きをしてもらいたいが、がまんする」が16.2%、解除しない派は6.3%だった。23.6%は「わからない」と回答している。「親に頼んで解除手続きをしてもらう」という回答者のうち、解除について「親が許してくれると思う」と答えたのは60.3%となっている。フィルタリング対象のうちで、フィルタリングを解除しケータイを利用する割合は全体で3割程度となる。

 フィルタリングをかけられた場合のケータイのインターネットの利用時間、頻度の変化について聞くと、「かなり減る」という回答が35.3%、「半分ぐらいに減る」が15.2%、「少し減る」が24.1%で、「減る」と回答した割合は合わせて74.6%に達した。「変わらない」は23.6%、「安心だから増える」は1.8%となっている。

 ケータイでの1日のネット利用時間が「4時間以上」の利用者では、「かなり減る」が51.4%、「半分ぐらいに減る」が38.6%、「1時間〜3時間」の利用者では「かなり減る」が38.6%、「半分ぐらいに減る」が17.2%となっており、インターネット利用の多いユーザーほど減少する傾向が顕著だという。

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