2007年のサーバ市場、景気後退でも伸び

» 2008年02月23日 07時29分 公開
[ITmedia]

 2007年の世界サーバ市場は、出荷台数は前年から7.4%増加し、売上高の伸びは3.8%だった。米調査会社Gartnerが2月21日に報告した。

 Gartnerの調査では、2007年の世界サーバ出荷台数はおよそ884万台、売上高は548億419万ドル。「特定地域の景気後退によりサーバ市場が減速するとの懸念もあったが、第4四半期は出荷台数が約11%伸び、売上高は3%弱伸びた」と同社は述べている。

 ベンダー別に見ると、台数ベースでは前年同様Hewlett-Packard(HP)が首位で、シェアは29.8%。以下Dell(シェア21.4%)、IBM(同14.5%)、Sun(同3.8%)、富士通およびFujitsu Siemens(同3.3%)と続いている。HPは出荷台数を前年比で16.6%伸ばした。特にHP Integrityの出荷台数は56.8%増だったという。Dellは6.2%の伸びで、IBM、Sunはマイナス成長だった。

 金額ベースではIBMがシェア31.1%で引き続き首位を守り、以下HP(シェア28.3%)、Dell(同11.4%)、Sun Microsystems(同10.8%)、富士通およびFujitsu Siemens(同4.5%)と続く。Dellは2006年は4位だったが、売り上げを13.2%伸ばしてSunを追い抜いた。

 セグメント別では、ブレードサーバで高成長が続き、売り上げは金額ベースで44.5%、台数ベースで19.9%伸びた。RISC-Itanium UNIXサーバは出荷台数は13.8%減少したが、売上高は1.7%増えた。メインフレームは買い換え時期ではなかったため、売上高が11.8%減少したという。

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