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» 2008年02月20日 15時10分 UPDATE

パソコン好きが青色申告を体験してみると?:最終回 決算処理を比較する (1/7)

税金のキソから節税各青色申告ソフトのインストール、さらに各ソフトへの伝票入力と進んできた今回の短期集中連載。最終回は入力したデータを元に、申告のために必要な決算処理の出来を見ていこう。

[奥川浩彦,ITmedia]
  パソコン好きが青色申告を体験してみると?
第1回 まずは税金ってナニ?
第2回 儲けたら節税
第3回 青色申告ソフトを実際に使ってみた
第4回 最も重要な伝票入力を比較してみた
最終回──2 決算に向けて行う、4つの作業
最終回──3 一括償却と即時償却――どれがどうお得?
最終回──4 決算書作成――「やよいの青色申告08」(弥生)
最終回──5 決算書作成線――「みんなの青色申告9」(ソリマチ)
最終回──6 決算書作成線――「やるぞ!青色申告2008」(ホロン)
最終回──7 e-Tax、そして何を重視し、どれを選ぶか

 いよいよ確定申告が始まった。この時期になると筆者の近所では、大型ショッピングセンター「イオン」の駐車場にプレハブが用意され、確定申告の相談と受付が行われている。昨年2月に行ったときは比較的空いていたが、3月になると数百人の列ができていた。相談したいことがあるなら、早めに行動を起こしたほうがよさそうだ。

 さて、1年間のデータ入力が終わったらいよいよ決算への最終段階だ。最終回では家事関連費の案分、固定資産の減価償却、決算書類と確定申告書の完成について比較してみたい。

 前回もチラッと登場したが事業主貸という勘定科目がある。事業主貸、事業主借は個人事業主の会計に頻繁に登場する。決算だけでなく全体を理解するためにもここで簡単に説明しておこう。


仕事とプライベートのお金が混ざる個人事業主――事業主貸とは?

 個人事業主の場合、仕事とプライベートのお金が混ざることは避けようがない。例えば自宅で仕事をする場合、電気代を明確に分けることは不可能だ。1台の車を仕事と共用する場合も、ガソリン代を入れるときに仕事分だけ給油して領収書をもらうことはできないだろう。もっといえば、財布の中身も仕事とプライベートが混在して出ていくのが現実だ。

 そこで出てくるのが、事業主貸、事業主借という勘定科目だ。

勘定科目 内容
事業主貸 生活費など事業以外の費用で使われたもの
事業主借 個人のお金で仕事に必要な支払いをしたもの

 例えば、電気代1万円を現金で支払うと、

借方貸方
電気代(1万円)現金(1万円)

 と仕訳される。その内4割が仕事で6割がプライベートで使用したとしよう。6000円は生活費なので、経費から差し引くことになる。これを仕訳すると

借方貸方
事業主貸(6000円)電気代(6000円)

 同様に、生活費を奥さんに20万円渡した場合は以下の仕訳となる。

借方貸方
事業主貸(20万円)現金(20万円)

 ちなみに筆者の場合はアイピーアールの口座に振り込まれた全額を、生活費として事業主貸で個人の財布に移動している。個人としてすべての費用を支払い、事業主借として精算する方式をとっている。仕事口座から40万円を生活費として個人に渡し、その生活費から仕事用の消耗品を1万円、出張代4万円を使った場合の仕訳は以下の通りだ。

借方貸方
事業主貸(40万円)普通預金(40万円)
借方貸方
消耗品(1万円)事業主借(1万円)
借方貸方
旅費交通費(4万円)事業主借(4万円)

 こうすると、都市銀行やネットバンクなど、いくつもある個人口座を管理する必要はなくなる。アイピーアールの口座に入る報酬と、出ていく生活費だけが口座取引となる。個人の銀行から引き落とされる経費も、現金で支払った経費も、すべて事業主借で精算すればいい。ズボラな筆者にはこの方法がスッキリして分かりやすいと思っている。

消費税8%時代の確定申告
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