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» 2008年02月19日 17時17分 UPDATE

「日本のラーメンは“ソウルフード”」 博多一風堂ラーメンがNY進出

博多の人気ラーメン店がニューヨークに進出する。日本食といえば「SUSHI」「TENPURA」は有名だが、新たな日本食として「RAMEN」ブームを巻き起こすことができるのか?

[土肥義則,Business Media 誠]
yd_ramen.jpg ニューヨーク進出の構想を語る河原成美社長

 ニューヨーク(NY)での日本食ブームは続いているそうで、「SUSHI」を食べたことはなくても、知らない人はいないという。このほか「TENPURA」や「TERIYAKI」といった日本食レストランをよく見かける。そして、ここ数年、日本食で注目を浴びつつあるのが「RAMEN」だ。

 「博多一風堂」ラーメンで知られる力の源カンパニーは2月19日、NYのマンハッタンに「IPPUDO NY」(博多一風堂NY店)を出店すると発表した。初の海外進出となる同社は「NYには現在40店ほどのラーメン店がある。しかし日本からの出店は数えるほどしかないので、先駆者として道を切り開いていきたい」(河原成美社長)と意欲を述べた。

 3月17日にオープンするNY店は、マンハッタン東南部のイースト・ビレッジ(65 4th Avenue, New York)にあり、店舗面積は1階67.76坪、地下32.67坪、計100.43坪とラーメン店としては大型店だ。カウンターやテーブルなど約80席を用意し、売り上げは初年度で3億円を目指す。ラーメン店では1店舗で1億円の売り上げがあれば「成功」といわれている。「大型店なので3億円は妥当ではないか。決して不可能な数字ではない」と話す。

 メニューは同店の人気ラーメン「赤丸かさね味」(こってりとんこつ味)と「白丸元味」(あっさりとんこつ)を販売し、価格は1杯10ドル〜12ドルを予定している。「米国人に合わせボリュームを増やしたラーメンも提供するが、基本的に味は日本のものと同じ」(河原社長)という。ただ一部の調味料を除き、食材は現地で調達する。中でも豚骨スープに使用する豚頭(とんとう)は十分な量を調達するのが困難なため、日本の味と全く同じにすることは難しいようだ。

yd_map1.gif 博多一風堂のニューヨーク支店(Google mapより)
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米国で伝えたい、日本の“ソウルフード”

 博多一風堂は1985年、「女性が1人でも気軽に入れるラーメン店」をコンセプトに福岡市でオープン。その後、1994年に新横浜ラーメン博物館に出店するなど、現在34店を展開している。このほか中華麺や一品料理を提供する「五行」(4店舗)などを出店している。

 またNYには今後、3店舗を追加出店することを明かにした。こちらはラーメン店ではなく、うどんやそばを販売していく予定。さらに2009年にはシンガポール、2010年にはパリに出店する方針だ。

 これまで海外進出しているラーメン店は少なく、「らーめん山頭火」や「梅光軒」などが米国やシンガポールなどに出店している。「海外店でも日本の味を」をコンセプトにしている梅光軒では、食材を日本から輸出している。

 博多一風堂では2000年ごろにNY進出を検討していたが、2001年9月11日の米国同時多発テロ事件によって、一度は断念していた。念願の構想がかなった河原社長は「日本のラーメンは“ソウルフード”。その味を米国で伝えたい」としている。

yd_ramen2.jpg 一風堂からか麺(950円)

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