スパム中継国ランキング、ロシアが急伸

» 2008年02月12日 14時44分 公開
[ITmedia]

 スパム中継国のトップは依然として米国だが、ロシアが急激に順位を伸ばして2位に付けた。英セキュリティ企業Sophosが2月11日に報告した。

 Sophosによると、2007年第4四半期に同社のスパムトラップで受信したスパムのうち、米国経由のスパムが21.3%を占め、最も多かった。次に多かったのはロシアで8.3%。以下、香港を含む中国(4.2%)、ブラジル(4%)、韓国(3.9%)と続く。

 ロシアは前四半期は4位で、スパム全体に占める割合は4.4%だった。同国の脆弱なコンピュータを介して送られたスパムが、急激に増えたことになる。

2007年第4四半期のスパム中継国ランキング
国名 割合
1 米国 21.3%
2 ロシア 8.3%
3 中国(香港含む) 4.2%
4 ブラジル 4%
5 韓国 3.9%
6 トルコ 3.8%
7 イタリア 3.5%
8 ポーランド 3.4%
9 ドイツ 3.2%
10 スペイン 3.1%
10 メキシコ 3.1%
12 英国 2.5%
その他 35.7%
(資料:Sophos)

 また地域別で見ると、アジア、欧州が順位を伸ばし、それぞれ1位と2位を占めた。前四半期まで1位だった北米は今回初めて3位に転落、スパム全体に占める割合は32.3%から26.5%に減少した。アジアはこの割合を31.1%から32.1%に、欧州は24.8%から27.1%に増やした。

2007年第4四半期の地域別スパム中継ランキング
1 アジア 32.1%
2 欧州 27.1%
3 北米 26.5%
4 南米 12.5%
5 アフリカ 1.1%
(資料:Sophos)

 Sophosは第4四半期のスパムの傾向として、スパムを利用して株価をつり上げる手口が続いたことを挙げた。10月には、スパムフィルターを回避するためにMP3ファイルを添付した株価操作スパムも登場した。「スパマーは標的に宣伝文句を届けるためには非常に突飛な手口も使う」とSophosは述べている。

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