マクドナルドの100円コーヒー、味が変わったってホント?

» 2008年02月12日 06時00分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 ある日編集部に、分厚い封筒が届けられた。発送元は日本マクドナルドで、中身を開けると「〜至福のコーヒータイムを100円マックで〜『プレミアムローストコーヒー』」というプレスリリースと、コーヒーについての(マクドナルドに限らず、コーヒー全般にまつわる)膨大な資料だった。

 マクドナルドでは2005年から、「100円マック」と称して100円で買える商品を展開している。コーヒー(Sサイズ)もその1つだ。100円コーヒーの無料券をもらったことがある人もいるだろう。

 リリースによれば、2月15日から100円(Sサイズ)も含め、マクドナルドのコーヒーが「プレミアムローストコーヒー」に変わるという。2月15日まではあと1週間ちょっと。「じゃあ、味が変わる前に今のコーヒーを飲み納めしておこう!」と記者はマクドナルドに向かった。

 100円玉を渡して受け取ったコーヒーは……あれ? カップがすでに今までのと違うんですけど。

従来の100円コーヒー(左、画像は日本マクドナルド提供)と、記者が買ってきた100円コーヒー(右)

新しいフタは技あり

 カップの側面には「Premiumn Roast Coffee」とある。しかしリリースによれば、コーヒーが変わるのは2月15日からのはず。どうして? と不思議に思い、マクドナルド広報部に電話してみた。

 「ええ、都心部でしたらもう9割以上の店舗はすでにプレミアムローストコーヒーになっていると思います。2月15日からはマクドナルド全店舗で、おいしくなったコーヒーをお楽しみいただけると思います。オペレーションのレベルも向上するよう、コーヒーを入れるスペシャリストを養成するなどトレーニングも実施しているんですよ」(広報部)

 マクドナルドではこれまで何回かコーヒーのリニューアルを行っているが、実は店舗によって導入しているコーヒーマシンがいろいろで、使っている豆(のブレンド)もマシンに合わせて数種類あった。今回のリニューアルの目的は「全店舗でハイスペックのコーヒーマシンに統一し、コーヒー豆をレベルの高いものにし、カップとフタも新しいものにする」ことだという。新しいブレンドでは、「ブラジル、コロンビア、グアテマラ、エチオピアの4カ国から、ハイスペックなアラビカ豆だけを厳選してブレンドしています」(広報部)

 改めてリニューアルしたプレミアムローストコーヒー(Sサイズ、100円)を飲んでみた。ひと目で気付くのは、フタ(リッド)が変わったこと。これまでは透明でフタ全体を開け閉めするシンプルなタイプだったのだが、飲み口の部分だけを開閉できるタイプになった。これだと冷めにくいし、クルマの中で飲むような場合はこぼれにくいのでうれしい。

新デザインのフタ。全体を開けるフタに比べ、冷めにくいのがうれしい。飲み口の部分がペコンと中に入ってしまいやすいのは困るけど

味が濃くなった

 さて、肝心な味はどうだろうか? 冷めないうちに飲んでみた。

 以前と比べると、酸味・コクともに増しており、コーヒーの味が濃くなった……ような気がする。マクドナルドのコーヒーは、よくいえば一緒に食べるものの味を邪魔しない、悪く言えばコーヒーだけで飲むとちょっと物足りない味だったのだ。

 とはいえ以前のコーヒーの味をそれほどはっきり覚えている自信はない。記者1人では心もとないため、頻繁にマクドナルドのコーヒーを飲んでいる人2人にも意見を聞いてみた。「私も最近、『味変わった?』って思ってた! 味濃くなったよね」(Aさん)「前のほうがお湯っぽかった……っていうと悪口みたいですが、実はそのお湯っぽいコーヒーが好きだったんだけど」(Bさん)

 AさんとBさん、好き嫌いは分かれたものの、「最近味が変わった」「味が濃くなった」という意見は一致した。記者も同意である。

 2月15日からは広告も始まり、全店舗で新しいコーヒーに切り替わるそうなので、興味がある方はお試しあれ。

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