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» 2008年02月05日 09時00分 UPDATE

実はオトクなこともある? ゴールドカードについて考える (1/3)

レストランなどの支払い時、さっとゴールドカードやプラチナカードを差し出すのは、ちょっとカッコいいものだ。しかし1万円以上の年会費を払う価値があるのか、疑問に思う人もいるだろう。ここではゴールドカードのメリットとは何か、どんな使い方に向いているのかを考える。記事末に各種カードの比較表付き。

[クレジットカード特集取材班,Business Media 誠]

 何年もクレジットカードを使い続けているあなた。一般カードを使っていて「ゴールドカード会員になりませんか」と勧誘されたことはないだろうか。またゴールドカードユーザーだと「プラチナカード会員になりませんか」というインビテーション(招待)が来ることもあるかもしれない。

 ある程度年齢や役職が上がり、責任のある立場になってくると「今よりも、ちょっといいカードを使ってみたい」と思う人が増えてくる。また、身の回りでゴールドやプラチナといったカードを使っている人を見て、自分でも持ってみたいなと考える人は多い。しかし、ゴールドカードやプラチナカードは一般カードよりも年会費が高い。1度は検討したものの、年会費を考えて、「やっぱりやめた」という人もいるだろう。

 はっきりいって、カードを滅多に使わない人や、カードのステイタスを必要と感じない人にとって、ゴールドカードの高い年会費は無駄でしかない。年会費無料のカードは世の中にたくさんあるのだから、クレジットカードを持つだけ、カードで支払いをしたいだけならそれで充分だ。

 しかし、カードとの付き合い方は人それぞれ。カード会社が提供する特典があなたのニーズに合っており、しかもある程度の頻度でカードを使っているなら、実は年会費を払っても、それだけの見返りがあるケースは少なくない。特に、出張などで飛行機やホテルを多用するビジネスマンの場合、結果として“オトク”になることもある。

 ゴールドカードを持つことで、ユーザーはどんなメリットを得られるのか? ここでは、ステイタスカードの魅力について、ゴールドカードを中心に紹介しよう。

 →基本は“メイン2枚+サブカード”――誠世代のカード整理術(前編)

 →メインカードはライフスタイルで選べ――誠世代のカード整理術(中編)

 →オトク、堅実、デザインなど、ニーズに合ったカードを選べ――誠世代のカード整理術(後編)

そもそもステイタスカードとは?

 ステイタスカードとは、優良顧客を対象に発行される高グレードのクレジットカードのことで、一般的にゴールドカード以上のグレードを持つカードを指す※。また、「三井住友VISAヤングゴールドカード」や「DCゴールドカードヴァン」のように、若い人向けに年会費が抑えられ、かつゴールドカードに準ずるサービスを受けられるカードも発行されており、これらもステイタスカードに分類されている。

※例外もあり、ダイナースクラブの一般カードや、アメリカン・エキスプレスの一般カード(通称「アメックス・グリーン」)は、サービス内容や付帯保険、年会費などが他社のゴールドカード並みであるため、ステイタスカードに分類されることが多い。

 ゴールドカードよりも、さらに上のグレードのカードもある。一般にプラチナカードと総称されるもので、具体的にはジェーシービーの「JCB The Class」、三井住友カードの「三井住友VISAプラチナカード」などだ。

 ここではゴールドカードを中心に、サービス内容や特典についてまとめる。プラチナカードについては別記事で紹介する。

カードのクラス プラチナカード ゴールドカード クラシックカード(一般カード)
年会費 5万2500円 1万500円 1312円
家族会員年会費 無料 1人目は無料、2人目以降は1050円 420円
ポイント有効期間 ポイント獲得月から4年間 ポイント獲得月から2年間 ポイント獲得月から2年間
三井住友カードのプロパーカードの例。同じカード会社が発行するカードでは、上のクラスに行くほど、特典が増えていく

ポイント付与の比率、家族会員を無料で持てるといったメリットが

 ゴールドカード会員になるには申し込みが必要で、一般カード同様、カード会社のWebサイトや申し込み用の書類から申し込める。もちろん一般カードからグレードアップを申し込むことも可能だ。ゴールドカードの場合、以前は“30歳以上”など年齢制限が設定されているカードが多かったが、最近はなくなる傾向にあるようだ。

 また、入会の条件として「継続して一定の収入があること」などが示されているが、審査は各社の「独自審査」で、具体的な基準は公表されていないので分からない。しかし、ステイタスカードは社会的地位を表す役割も担っていると考えれば、年収や役職、会社の勤続年数などを見ると考えるのが妥当だろう。

 利用限度額は一般プロパーカード※より高めに設定されており、おおむね50万〜200万円程度。例えばダイナースでは限度額を設定していないとうたっている。また年会費は、ゴールドカードで1万円以上のところがほとんどだ。この年会費の高さが、ゴールドカード会員になるのをためらう最も大きな要因だろう。

 しかし、一般カードでは家族会員の年会費は有料なのに対して、ゴールドカードは1人まで年会費無料になるところが多いといった特典がある。家族にもカードを持たせるが引き落とし口座は同じ、といった場合にはうれしい特典だ。また、一般カードに比べると、ゴールドカード会員はポイントが貯まりやすいことが多い。「ゴールド会員はポイント2倍」など分かりやすいアピールをするカード会社は減る傾向にあるが、利用金額に合わせて出すボーナスポイントをステージ制にするなどして、ゴールドカード会員がポイントを獲得しやすいプログラムを提供する会社は多い。

※プロパーカード&提携カード……世にあるクレジットカードのほとんどは提携カードだ。提携カードとは、クレジットカード会社(イシュア)が、企業やその他団体と提携して発行するクレジットカードのことを指す。逆に、イシュアが単体で発行する自社ブランドのカードを「プロパーカード」と呼ぶ。詳しくは「クレジットカードの基礎知識」を参照。

 とはいえ、ゴールドカードの年会費は一般カードに比べればやはり高い。年会費を抑える方法としては、「貯まったポイントを年会費に使う」という手もある。ポイントで交換できる賞品として「年会費」という項目を設けているカード会社は多い。直接ポイントを年会費に替えられない、または年会費には足りないという場合は、ポイントをキャッシュバックして年会費の一部にあてるのも1つの方法だ。

目に見えるメリット――充実の付帯サービス

 ゴールドカードのメリットとしては、上述のポイント付与率の高さに加え、一般カードよりも付帯サービスが充実していることが挙げられる。ゴールドカードならではのサービスとしてよく知られているのが、国内空港の有料ラウンジを無料で利用できること。ラウンジにはコピーやFAX、無線LAN設備が整い、フリードリンクなどのサービスもある。中途半端な時間に空港に着いてしまい、どう時間をつぶすか悩んだ経験がある人は多いだろう。しかし、空港ラウンジを無料で使えれば、搭乗時間までのすきま時間も有効に利用できる。出張で飛行機を使うことの多いビジネスマンにとってはうれしいサービスといえる。

 また、旅行保険が一般カードより手厚いのも特徴だ。出張や旅行の度に旅行保険に加入するのは手続きが面倒だし、回数が多くなれば費用もバカにならない。しかしカードの付帯保険が利用できれば、わざわざ渡航のたびに旅行保険に加入する必要がなくなる。

 一般カードの旅行保険は、補償の条件が「そのカードで料金を支払った場合」となっていることが多い。一方、ゴールドカードの場合は、そのカードで決済した場合以外でも保険が下りるものも多いので、自分が入会したいカードではどうなっているか確認してみると良いだろう。また保険の最高補償額も、一般カードより高額だ。

 旅行保険のほか、ショッピング保険と呼ばれるものもある。これは、そのカードで購入したものが故障した場合などに、商品の代金を返金してもらえるといった保険だ(このほか、カード会社によっては「リターンプロテクション」などの名称で、商品を返品できるところもある)。ショッピング保険が下りない商品もあるので必ずしも万能ではないが、高い商品を買う場合に、店舗が提供する保証プログラムに入らなくてもカードの保険があてにできるのはうれしいものだ。

 このほかにも、カード会社ごとに独自の特典や優待を提供している。空港への定額料金で送迎してくれるサービスや、空港から自宅へスーツケースを無料で送ってくれるといったサービス、専門家が資産運用や健康上の相談にのってくれるといったサービスなど、種類はさまざまだ。公表されているものについては記事の最後に表にまとめたので、詳しくはそちらを見てほしい。

 このほか、一般には公表せずに、ゴールド会員にだけ個別で案内する特典もある。ブランド品やワインなどのバーゲン、映画の試写会に招待するといったものや、カード会社によっては遊園地の人気アトラクションへ、待ち時間なしで会員を案内するといった特典を用意しているケースもあるようだ。このあたりはその会社のゴールド会員になってみないと分からないが、ユーザーが書いているブログなどの口コミ情報を探してみるのもいいだろう。

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