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» 2008年01月11日 15時39分 UPDATE

キャスター・目黒陽子の「今、これが気になる」: “新しい”白い恋人のお味は?

子供の頃からお土産におねだりしていた「白い恋人」。“新しい”恋人を食べてみると……「こんな食感だったかな?」。ということは、これまで賞味期限切れを食べていたのかもしれません。

[目黒陽子,Business Media 誠]

著者プロフィール:目黒陽子

フリーアナウンサー(ライムライト所属)。大和証券SMBCを経て、資格ファイナンシャルプランナーを取得後、キャスターへ転向。NHK総合「お元気ですか日本列島」、「BSニュース」、日本テレビ系列「ウェークアップ! ぷらす」などを担当し、政治・経済など、情報を伝えることの大切さと難しさを学ぶ。同じくアナウンサーの滝川クリステルは従姉妹にあたる。ブログ:http://www.fpcaster.com/


 「本日の白い恋人は完売しました」――。北海道のデパートや千歳空港内の土産店では、売り切れの看板を掲げる店が続出。このニュースを見て「どうしてだろう?」と思い、北海道へ出張する父へ、お土産に「白い恋人」を頼みました。

 確かにおいしいし、北海道土産の定番の1つ。ホワイトチョコやブラックチョコをクッキーではさんだシンプルなお菓子で、子供の頃からよくお土産におねだりしたものでした。

 白い恋人を製造する石屋製菓は、ほぼ全ラインを稼働して1日約40万枚を生産しているが、当分は品薄状態が続くそうです。やっと店頭に並んだということもあって、お待ちかねのファンたちが列を成して購入していくほど。実際品薄だったそうで、父親も12枚入りを1箱だけ買ってきてくれました。

 さて、“新しい恋人”はどこが変ったのでしょうか。久しぶりに食べたその味は……「白い恋人ってこんな食感だったかな?」。もうひと口食べると、以前はもう少ししっとりと柔らかかったはず。新しい恋人は、チョコがパリッとして固い。ということは……やっぱり私も賞味期限切れの商品を食べていたのでしょうか。

1枚あたり約50キロカロリーの白い恋人

 石屋製菓は2007年8月中旬に、賞味期限の改ざんが発覚したため、白い恋人の製造と販売を中止しました。再発防止策として約10億円をかけて工場の衛生管理体制を整備したほか、賞味期限の改ざんを防ぐため個別のパッケージに賞味期限を印字できる機器も導入しています。

 実際手にした白い恋人を見ると、以前は箱に表記されていた賞味期限を、個別包装ごとに改めていました。確かにこういう改善の跡を見ると、まだ偽装がバレていない企業(もちろんないことを願いますが……)よりも、むしろ安心して食べることができると思います。消費者としてはそんな気持ちが後押しして、行列を作ってしまうのかもしれません。

 せっかく表記を新しくするなら、カロリー表を入れるのはどうでしょうか? 賞味期限・原材料に加えて、女性には特に興味のある表記です。石屋製菓さんに確認したところ、「1枚あたり約50キロカロリー」ということでした。読者の皆さん、参考になりましたか?

またも消費者を裏切った不二家

 偽装発覚後、初のクリスマスを迎えた不二家はどうだったでしょうか? 残念ながらクリスマス前、焼き菓子の詰め合わせセットに、賞味期限切れのマドレーヌを混入したと報じられました。不二家の根強いファンはいるので、消費者を裏切るような行為は絶対しないでほしいものです。

 毎年、たくさんの初詣客が訪れる伊勢神宮――。我家も一昨年は家族で伊勢神宮を参拝しました。お伊勢さんから歩いてすぐの「おかげ横丁」というストリートに赤福本店があります。例年、大みそかから元日にかけて、赤福の本店と内宮前店が夜通しで営業し、赤福餅や温かいぜんざいを求める客でにぎわっています。しかし今年は閉まったままの年越しとなり、戸に張られたおわびの紙を読む人たちが絶えませんでした。神様の前で偽装なんて……本当に罰当たりですよね。

食品偽装一色の2007年

 2007年は食品偽装一色の1年でした。食の安全は二の次という食品メーカーが後を絶たないことに、私たち消費者は憤りを覚えています。消費者から「本当においしい、好きだ」「復活してほしい」と心から応援される会社であれば、今後の姿勢次第では、ファンが増えるかもしれません。

 不正が発覚すれば、企業が受けるダメージははかりしれません。最終的に不正は割りに合わないのです。食品メーカーは今こそ姿勢を正すべきです。食を提供する側として、安全は最低限度の責任であることをしっかり自覚してほしいと思います。

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