ドコモが3月以来の6ケタ純増も、KDDIが2位を堅持──12月契約数

» 2008年01月10日 15時14分 公開
[園部修,ITmedia]
グループ名 2007年12月純増数 累計
NTTドコモ 12万1500
 2in1:2万7900
5315万0500(53.0%)
 2in1:21万0900
KDDI 13万8600
 au:17万8400
 ツーカー:−3万9800
2955万4800
 au:2919万5600(29.0%)
 ツーカー:35万9200(0.4%)
ソフトバンクモバイル 21万0800 1761万3500(17.4%)
イー・モバイル 8万3600 20万5900(0.1%)
携帯総計 55万4500 1億0052万4700

 電気通信事業者協会(TCA)が1月10日、2007年12月末の携帯電話・PHS契約数を発表した。携帯電話とPHSを合わせた移動電話の累計契約数は1億529万6900。また携帯電話のみでも1億契約を超え、1億52万4700となった。携帯電話の人口普及率は82.4%。

 12月は年末商戦という追い風があったことから、各社とも純増数を大きく伸ばしている。NTTドコモは、11月26日から販売を開始した905iシリーズの好調を受け、2007年3月以来の10万以上の純増を記録。純増数は12万1500と、11月の純増数(4万8200)から大幅に上積みした。一方11月は苦戦を強いられたKDDIも、auが17万8400の純増となり、ツーカーの純減分、3万9800を引いても合計で13万8600の純増とし、純増2位の座を維持した。

 ソフトバンクモバイルは21万800の純増で12月も純増1位を達成。これで同社の純増1位は2007年5月以来8カ月連続となった。12月から下り最大7.2Mbpsのデータ通信サービスを開始したイー・モバイルは、8万3600の純増で、契約数が20万を超えた。サービスエリアが北海道から九州までの主要エリアに広がっており、順調にユーザーを獲得しているようだ。

Graph 純増数の推移
Graph 純増シェアの推移
MNP利用状況 転入 転出 差し引き
NTTドコモ 非公開 非公開 −6万1500
au 非公開 非公開 2万2700
ツーカー 2000 −2000
ソフトバンクモバイル 非公開 非公開 4万800

  2007年12月純増 累計
システム別 
NTTドコモ(W-CDMA) 71万6700 4207万7500
NTTドコモ(PDC) −59万5200 1107万3000
au(CDMA2000 1x) 19万7200 2873万9500
au(cdmaOne) −1万8800 45万6100
ソフトバンクモバイル(W-CDMA) 50万200 1228万1500
ソフトバンクモバイル(PDC) −28万9400 533万2000
イー・モバイル(W-CDMA) 8万3600 20万5900
ツーカー(PDC) −3万9800 35万9200
(参考)プリペイド契約
NTTドコモ −300 4万1100
KDDI 1万4600(au:2万3600、ツーカー:−9000) 74万5800(au:48万2900、ツーカー:26万2900)
ソフトバンクモバイル −3万3600 130万4700
合計 −1万9300 209万1600
(参考)通信モジュール
NTTドコモ 4万3500 136万200
KDDI(auモジュール系サービス用回線数) 1万300 80万1400
ソフトバンクモバイル 0 1600
合計 5万3700 216万3200
(参考)IP接続サービス
iモード(NTTドコモ) 5万6300 4783万900
EZweb(KDDI) 10万7800 2489万700
Yahoo!ケータイ(ソフトバンクモバイル) 13万6600 1456万1600
合計 30万700 8728万3200

ウィルコムは再び純増に、ドコモは1月7日にサービスを終了

グループ名 2007年12月純増 累計
ウィルコム 1万6100 461万6900
ドコモ −9万6500 15万5300
PHS総計 −8万0400 477万2200

 PHSの契約数は477万2200。ウィルコムが3カ月ぶりに純増に転じ、1万6100のプラスとなったものの、2008年1月7日にサービスを終了したドコモのPHSの純減が9万6500あったため、累計の数字は−8万400となった。

 ウィルコムでは、12月に純増に転じた理由を「2007年秋から開始したW-VALUE SELECTが、ウィルコム大感謝祭などのキャンペーンを通してようやく浸透してきたことが大きい。またテレビCMなどのプロモーションを強化したことも寄与した」(広報部)と話している。ちなみに同社では12月10日までドコモのPHSサービスから同番で移行できるキャンペーンなども実施していたが、このキャンペーンを利用してウィルコムに移行したのは累計で1万強であり、大幅な加入者増はなかったという。

 ドコモの退出により、国内唯一のPHS事業者となったウィルコム。なんとか契約数は純増に戻したが、同社が得意とする音声定額サービスやデータ通信サービス分野で携帯電話事業者が追い上げつつある。次世代PHSの商用サービスが始まる2009年までの同社の舵取りに注目が集まる。

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