おサイフケータイ使うと楽天ポイント 楽天とビットワレットが提携

» 2007年12月10日 19時58分 公開
[宮本真希,ITmedia]
画像 ビットワレットの眞鍋マリオ社長(左)と楽天の三木谷浩史社長

 楽天とビットワレットは12月10日、マーケティング分野で業務提携すると発表した。第1弾として来年夏、おサイフケータイでEdyを使うと、楽天スーパーポイントがたまるサービスを始める。楽天はリアル店舗を通じた新規会員獲得を目指し、ビットワレットは、約3300万人の楽天会員向けにEdyの利用を促進する。

 楽天が専用の携帯アプリを開発。アプリをダウンロードしたおサイフケータイで、Edyを使ってコンビニなどで買い物をすると、金額に応じて楽天ポイントがもらえるようにする。ポイント原資はビットワレットが支払う。まずはNTTドコモの端末に対応する予定だ。

画像 楽天会員とEdy加盟店の地域分布。とEdy加盟店の地域分布がほぼ一致していることも提携の理由の1つという

 楽天は、リアル店舗でもポイントを貯められるようにすることで、新規会員獲得につなげるとしている。同社の三木谷浩史社長は「楽天市場は日本や世界でも数少ないネットショッピングの成功例。その要因の1つは楽天スーパーポイントを導入したこと。Edyとの連携でさらに楽天経済圏を大きく広げていく」と話す。

 ビットワレットは楽天ポイントをインセンティブに、Edyの利用者を増やしたい考えだ。Edyは12月1日現在、約3520万枚(うち携帯電話は約680万台)発行されており、全国約7万店で利用できるのが強み。

 同社の眞鍋マリオ社長は「Edyを使える環境が整ってきており、今後はEdy加盟店にいかに送客するかがポイント。リアルとネットの融合によって、現金では実現できない新しい生活スタイルを作っていく」と話し、楽天の会員ベースをEdyの取引拡大のてことして活用したい考えだ。

 両社の契約は排他的ではなく、「会員サービスの向上につながるなら、他社の電子マネーを使ったサービスもやっていきたい」(楽天市場事業戦略本部の安房正浩副本部長)としている。新サービスの動向を見ながら、第2弾、第3弾のサービスについても検討していく。

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