リニューアルオープン記念! 改めて“誠”な話 誠 Weekly Access Top10(2007年11月27日〜12月3日):

» 2007年12月07日 23時47分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 先週最も読まれた記事は、ロサンゼルスMBA留学日記で「大家は言った『お前を訴えてやる』――米国の不条理にがくぜんとする」でした。

 米国には住んだことがないけれど、新崎氏のいわんとすることはよく分かります。日本は人も機械もサービスレベルが高く、サービスを受ける側は、きちんとされることに慣れているんですよね。接客業の人は礼儀正しく笑顔だし、機械が壊れて放っておきっぱなしになっていることも滅多にない。万が一何かトラブルがあれば、サービスをする側が詫びてくれる。しかし実は、日本のような国のほうがむしろ例外的で、順調にいかなくて当たり前、トラブルがあったら自ら文句を言いに行かなくては解決しない、というところは多かったりします。

 大学生のころ、語学の勉強のために数カ月日本を離れて暮らしたことがあるのですが、そのときに思い知ったのがまさにこのことでした。日本は例外なのだと。お客様は神様です、なんてフレーズは、外国では通用しないのだと。トラブルは日常茶飯事なのに、しかしクレームを付けるには、気力も時間も根気も必要。下手な覚悟で行くと「何言ってるんだ、お前がボーっとしてるからダマされるんだ」くらいに蹴散らされ、結局泣き寝入り……。当時生活の端々で戦わなくてはならないことに疲れ、「ああ、日本っていい国だなあ」と愚痴っていたことを、この記事を読んで思い出したのでした。

「誠」な写真を公開します

 ところで先日、弊誌営業担当のM君にもらったお土産が面白かったので写真を公開。


 誠印のおまんじゅうとあぶらとり紙です。弊誌の販促グッズ……ではもちろんなくて、いずれも新撰組にちなんだ商品。

 帰省ついでに京都を訪れたM君は、新撰組発祥の地である壬生に行ったところ、旗やらグッズやら到るところに「誠」の文字が躍っていることに興奮(?)し、思わず誠グッズを買い集めてしまったそう。新撰組発祥の地・壬生駐屯所跡地として知られる京都鶴屋「鶴壽庵」であぶらとり紙を、鶴屋の隣にある、きんつばが有名な「幸福堂」で誠まんじゅうを買い求めたとのことでした。

 誠つながりでもう1枚写真を。

 初公開・誠のロゴ案です。この他にもものすごくたくさんサンプルを作っていただき、どれにしよう? と社内で投票してもらったのが今年の1月。そうかー、去年の今頃はまだ、誠はなかったんだよなぁ、と、写真を見たら懐かしくなってしまいました。

 今週からサイトのデザインが変わったのにお気づきでしょうか? 今年の4月から始まった誠ですが、より読みやすくするためにデザインリニューアルを行いました。デザインリニューアルに合わせ、新コーナー・誠SCRAMBLE(スクランブル)も開始しましたので、こちらもご愛顧ください。リニューアルを記念して、読者アンケートも実施中。読者のみなさんの声を聞かせて頂けたらうれしいです、ぜひご協力ください。

改めて、「誠」の名前の由来

 Business Media 誠についてご紹介すると、「どうしてサイト名が『誠』なんですか?」とよく聞かれます。サイトオープン時に書いたことではありますが、リニューアルを機に、改めてご説明を。

 企業の不祥事についてのニュースが絶えない昨今、でもほとんどの人たちは真面目に志を持って働いていることだろうと思います。サイトを立ち上げるにあたり、「今のビジネスに必要なのはなんだろう?」と考えて、私たちが出した答えが“誠”でした。ビジネスにおける誠とは、志を持つことと、正しい知識を持つこと。そして、“言”ったことを必ず“成”し遂げる、有言実行の行動力です。

 現代の日本は、たくさんの情報で溢れていますが、情報が多すぎて惑わされてしまうことはよくあります。誠では、ニュース記事や調査記事についてはできるだけ詳しい情報を、解説記事やコラムでは情報の裏にある意味を伝えていきたいと考えています。とはいえ、まだまだ手探り状態で、高い理想に追いつけずもがいているのが現実ですが……。

 Business Media 誠はたくさんのみなさんの力で支えられています。読者のみなさんに対しても、取材を通じて出会う人たちや企業に対しても、誠実でありたいという願いを込めて、この名前を選びました。

 それともう1つ。編集部では、現在、20代後半〜30代の働く男性に多く読んでもらえるのではないかと思って記事を執筆・編集しています。実はこの世代の男性の名前で、一番人気があるのが「誠」なのです。明治安田生命が毎年発表している「名前ランキング」によれば、1971(昭和46)年から1978年(昭和53)年まで、男性の名前の1位が“誠”。その後も人気のある名前として上位5位に入り続けますが、1984(昭和59)年の3位を最後に、昭和60年代以降はランキングから姿を消してしまいます。

 つまり「誠」という名前には、20代後半〜30代前半の男性の象徴という意味が込められているのです。たまに記事に出てくる「誠世代」とはそういう意味で、特定の誰かを想定しているわけではありません。

 4月2日にオープンした誠は、今月で9カ月目に入りました。今後もビジネスパーソンの好奇心を挑発するサイトを目指していく所存です。よろしくお願いします。


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