物価上昇がボーナスの行方に影響――50代の3人に1人は減俸

» 2007年11月30日 12時55分 公開
[Business Media 誠]

 最近のガソリンや食品の物価上昇は、消費者の懐を直撃しているようだ。原材料の値上がりで、冬のボーナスの使い道に影響があると回答した人が50.7%と半数以上いることが、マクロミルの調査で分かった。男女別でみると、男性で「影響がある」と回答した人は53.9%で、女性の42.2%と比べ多い。

 物価の上昇によって、ボーナスを「ガソリン代に補てんする分が増える」(男性27歳)、「消費に回せる金額が減少」(男性56歳)、「生活費へ回すお金が増える」(男性57歳)といった声が目立った。

 調査会社のマクロミルは冬のボーナスに関する調査を実施した。インターネットによる調査で、1032人が回答。調査期間は11月14日から11月15日まで。

50代の3人に1人はボーナスが減少

 冬のボーナスの支給予定がある人(71.7%)で、昨年の支給額と比較して「減る予定」の人が多く20.8%、「増える予定」の人は18.1%。年代別でみると、増える予定の人は年代が高くなるほど低くなり、50代ではわずか5.2%、逆に減る予定の人は32.8%に達した。

 ボーナスの支給予定額は「30〜40万円」が最も多く12.3%、「40〜50万円」が11.4%、「50〜60万円」が10.8%。ちなみに「10万円未満」は3.9%、「200万円以上」手にする人は1.8%だった。

冬のボーナスの支給額は、昨年と比べてどうなる予定か?

自分へのご褒美は「旅行」

 ボーナスで家電製品を購入する人は、「ゲーム機」が最も多く18.2%、次いで「デジタルカメラ」と「ノートPC」がそれぞれ17.6%だった。電通が発表した「消費者が選んだ2007年話題・注目商品」(別記事参照)では、任天堂のWiiとニンテンドーDS Liteが1位、2位を独占。冬のボーナスで任天堂のゲーム機を買う人が多いのかもしれない。

 自分へのご褒美として、買いたい/したいことを聞いたところ「旅行」が最も多く、このほか「趣味」や「衣服・アクセサリー」といった意見も挙がった。

冬のボーナスで購入予定がある家電製品

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