中規模の会社で働く人は自分の会社に否定的?

» 2007年11月28日 13時29分 公開
[Business Media 誠]

 産地や消費・賞味期限など食品を巡る不祥事が相次いでいる。トップの暴走や組織的な不正が続く中、「自分の会社はモラルが高い」と意識している人は33.5%だった。内訳をみると、従業員数1000人以上の会社が最も多く49.6%、次いで10人以下が39.7%。一方、モラルが低いと感じている人は32.0%で、“高い”人とほぼ同数に達した。

 調査会社のネットマイルは、「社員の意識について」アンケートを実施した。インターネットによる調査で、全国の会社(自営業を除く)で働く2077人が回答。調査期間は10月12日から10月16日まで。

社員が自由に発言でき、活力がみなぎっているのは10人以下の会社

 「年齢や地位に関係なく、会社で自由に発言できる」と回答したのは、「10人以下」の会社で働く人が64.1%で最も多い。次いで「11〜50人」が48.4%と、従業員規模が小さいほど自由に発言できるという声が目立った。

 「独自性とユニークさがある会社」と意識しているのは、従業員「10人以下」が34.7%でトップ。「11〜50人」が30.7%、「1000人以上」が28.0%と、小規模の会社のほうが少し高い傾向にある。

 「組織全体に活力がみなぎっている」と回答したのも、「10人以下」が21.7%で最も多く、「11〜50人」が16.5%、「1000人以上」が16.1%と続いた。

 会社での自由な発言や独自性、活力――いずれも従業員規模での二極化が鮮明となった。従業員51〜1000人までの企業は、他の規模の会社と比べ、否定的な回答が多いことが分かった。

「年齢や地位に関係なく自由に発言ができる」と回答したのは、従業員「10人以下」で働く人が最も多い

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