「結婚式は人前式で」って彼女に言われたらどうする?

» 2007年11月16日 10時15分 公開
[伊藤緑,Business Media 誠]

 唐突な質問で恐縮だが、愛する彼女から「結婚式は人前式にしたいの」と言われた人はいないだろうか? また、結婚する友人から「式は人前式だから、式にも出席してほしい」と言われたことはないだろうか?

 人前式とは、いったい何なのだろう? 「人前式とは、宗教に関係なく家族や友人など列席者の前で結婚を承認してもらう挙式スタイルです。ゲスト全員を証人とし、にぎやかに祝福される点、プログラム構成の自由度が高いことも選ばれるポイントとなっているようです」(リクルート『ゼクシィ首都圏版』編集長の伊藤綾さん)

 ここ数年は毎年12〜15%のカップルが人前式を選んでいるそうで、2007年にゼクシィが行った「希望していた挙式形式」(結婚トレンド調査 首都圏版)のアンケート結果では、教会式に次いで、人前式が2位だった。これからは「人前式なんて知らない」では済まされないかもしれない。

人前式の流れはシンプル

 では、具体的に人前式はどういうものなのか? かっちり決まったものがあるわけでないが、基本的な流れはあるようだ。そのスタイルを紹介しておこう。

 式は、披露宴会場で行う場合もあるが、チャペルのような別会場の場合が多い。司会者が式の開始を宣言したあと、新郎新婦が入場。新郎新婦が紹介され、2人が自ら考えた誓いの言葉を述べる。誓約書にサインをし、それをゲストに見せ、みんなが拍手で結婚を承認する。そして指輪を交換し、新郎新婦が退場して式は終わる。

 これはあくまで“基本編”で、応用パターンはいろいろ。両親への言葉を贈る場合もあるし、誓いのキスをすることも。実際にその場で婚姻届を書き、バイク便で役所に届け、披露宴の最中に「ただいま、法律上もめでたく夫婦になられました」報告をする場合もあるという。

自分で考えた誓いの言葉は、一生守りたい

 筆者が参列した人前式では、花嫁は父親にエスコートされ、バージンロードに見立てた通路を入場した。参列する側は、証人として式に立ち会うことで、2人の結婚をよりリアルに祝っているという気持ちになる。

 さて現在、結婚を考えている方。人前式を選んで、彼女と一緒に式のプログラムを考えれば、さらに愛が深まるのでは。招待客の前で誓った結婚がうまくいかない、なんてことがないように……。自分で考えた誓いの言葉は、一生守りたいものだ。

誓いの言葉の例

 私たち2人は、本日ここ(場所の名称)にてご列席くださいました皆様の立会いのもとに結婚いたします。これからは、いつも互いへの思いやりと感謝の心を忘れずに、明るく楽しい家庭を築いていくことを誓います。

2007年11月16日 夫・イトウ誠 妻・アイ


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