米調査会社のIDCが11月9日発表した統計によると、第3四半期(7〜9月期)の世界のPDA出荷台数は72万9000台で、前四半期を約1.5%上回ったものの、前年同期と比べると39.3%減となり、15四半期連続の前年割れとなった。統計には、PalmのTreoなどの通話機能付きの端末は含まれない。
IDCは、出荷台数の減少は「ベンダーが生産量縮小や市場からの完全撤退、もしくはその両方を検討しているサイン」とみる一方で、月額使用料金が不要なPDAは携帯電話や統合型の携帯端末よりも維持費が安価で、特に新興諸国では企業ユーザーを中心に、一定の需要があるとしている。
ベンダー別に見ると、2年間新モデルを発表していないにもかかわらずPalmが首位を守り、9月に「HP iPAQ 111 Classic Handheld」などを発表したHewlett-Packard(HP)が2位。4位のFujitsu Siemensは欧州・中東・アフリカ地域(EMEA)での「C Series」「N Series」の量販に支えられてのランクインだった。
順位 | ベンダー名 | 出荷台数 | シェア(%) | 出荷台数伸び率(前年同期比、%) |
---|---|---|---|---|
1 | Palm | 325,000 | 44.6 | -27.8 |
2 | HP | 198,100 | 27.2 | -17.5 |
3 | Mio | 81,903 | 11.2 | -30.3 |
4 | Fujitsu Siemens | 39,519 | 5.4 | 55.9 |
5 | シャープ | 17,500 | 2.4 | -82.7 |
- | その他 | 66,872 | 9.2 | -75.0 |
- | 合計 | 728,894 | 100.0 | -39.3 |
資料:IDC Worldwide Handheld QView |
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