世界のPDA出荷台数、15四半期連続で減少――米IDC調べ

» 2007年11月13日 08時27分 公開
[ITmedia]

 米調査会社のIDCが11月9日発表した統計によると、第3四半期(7〜9月期)の世界のPDA出荷台数は72万9000台で、前四半期を約1.5%上回ったものの、前年同期と比べると39.3%減となり、15四半期連続の前年割れとなった。統計には、PalmのTreoなどの通話機能付きの端末は含まれない。

 IDCは、出荷台数の減少は「ベンダーが生産量縮小や市場からの完全撤退、もしくはその両方を検討しているサイン」とみる一方で、月額使用料金が不要なPDAは携帯電話や統合型の携帯端末よりも維持費が安価で、特に新興諸国では企業ユーザーを中心に、一定の需要があるとしている。

 ベンダー別に見ると、2年間新モデルを発表していないにもかかわらずPalmが首位を守り、9月に「HP iPAQ 111 Classic Handheld」などを発表したHewlett-Packard(HP)が2位。4位のFujitsu Siemensは欧州・中東・アフリカ地域(EMEA)での「C Series」「N Series」の量販に支えられてのランクインだった。

2007年第3四半期の世界PDA出荷(ベンダー別、スマートフォンを除く)
順位 ベンダー名 出荷台数 シェア(%) 出荷台数伸び率(前年同期比、%)
1 Palm 325,000 44.6 -27.8
2 HP 198,100 27.2 -17.5
3 Mio 81,903 11.2 -30.3
4 Fujitsu Siemens 39,519 5.4 55.9
5 シャープ 17,500 2.4 -82.7
- その他 66,872 9.2 -75.0
- 合計 728,894 100.0 -39.3
資料:IDC Worldwide Handheld QView

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