「明るく積極性のある人」と評価されるものすごく簡単な方法

» 2007年11月12日 15時40分 公開
[中野恵美子,Business Media 誠]

 世の中には、「明るくて感じが良い」という印象を与える人もいれば、「どよーんと暗くて感じが悪い」と誤解されがちな人もいる。こうした違いは、一体どこから生まれるのだろうか?

 『人は見た目が9割』という本のヒットも記憶に新しいが、人の第一印象は、服装や態度といった外見的な要素で大きく左右されると言われている。周囲にドンヨリした印象を与える人には、往々にして表情が暗く見えたり、身のこなしに覇気が感じられなかったり、という問題があるようだ。しかし、表情は生まれ持った顔立ちも関係するから、そう簡単には変えられない。また、もの静かな立ち振る舞いの人が、行動にメリハリをつけようとしても、ギクシャクしたり、思わぬ粗こつな失敗をしてしまうのがオチだ。実はもっと簡単に、そして一瞬で「明るさ」を印象づけられる方法がある。ポイントはしゃべり方だ。

2番目の音を上げる

 『5分間でいい声になる本 決定版―ヴォイ・トレ・マジック』の著者である上野直樹氏によれば、出だしから2番目の音を上げて話すだけで、明るい印象を与えることができるという。例えば「おはようございます」なら、2番目の「は」の音程を少し上げる。「気をつけて行ってらっしゃい」なら「を」の音を高めに発声する、といった具合だ。実際に声に出して見ればすぐに分かるが、たった1つの音に注意するだけで、声にメリハリが出る。明るさばかりでなく、積極性やパワーも何割増しかになる。

 もちろん、「いや、2音目を上げるって、それほど簡単じゃないよ」と感じた人もいるだろう。男性の場合、特に生真面目な人ほど、下がり調子でしゃべるクセが身についているから、言葉の出だし近くで音を盛り上げようとすると、上手く声が出なかったり、わざとらしい発声になる、ということが起きる。しかし、起伏なく「おはようございます」と言うより、「お“は”ようございます」と言う方が、はるかにイキイキして聞こえることは、誰の「耳」にも明らか。2音目を上げることが難しいと感じたら、それを「日ごろの自分のしゃべりが、いかに平板に聞こえているか」という反省材料にすると良い。

 上野氏が推奨する「2音目」ルールになじんだら、次は、1日に1、2分程度で良いから、話し上手な人のイントネーションに注意を向けてみることをお勧めする。どこを強調すれば説得力が増すのか、誠実な印象が高まるのか、思いやり深く聞こえるのかなど。自分でテーマを決めてじっくり聞くことで、あなたの話し方も確実に変わっていくはずだ。

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