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» 2007年11月09日 00時00分 UPDATE

アイデア735種類――mixiとエースコックのコラボでできたカップめんとは?

mixiのコミュニティからカップめんが生まれた。合計735件のアイデアから、エースコックが商品化に成功。タイアップ商品が多いカップめんだが、mixi発で定番商品となるか!?

[土肥義則,Business Media 誠]
yd_men1.jpg カップめんを試食する関係者

 mixi公認コミュニティからカップめんが誕生した――。エースコックは11月8日、mixiのコミュニティでアイデアを募集し、参加者らの意見をもとに「つゆ焼そば」と「カレーラクサ春雨」を発売すると発表した。mixi公認コミュニティ「カップめん開発オーディション」を6月4日に開設したエースコックは、カップめんとカップはるさめのアイデアを公募。コミュニティ参加者らの投票によって、商品化が決定した。

 公認コミュニティ開設後、3週間で集まったアイデアは、カップめんが526件、カップはるさめが209件。エースコック社内でアイデアを10案に絞り込み、コミュニティ参加者によるアンケート投票で上位3案が決定した。その後、商品化に向けた課題をクリアし、つゆ焼そばとラクサ春雨に決まった。

商品化にあたって3つの点を強調

 今回の商品化について、エースコックの梶原潤一常務取締役は3つの点を強調した。(1)開発プロセスのオープン化、(2)台本のない運営、(3)mixi公認コミュニティサイトの参加者2563人とのコミュニケーション――。梶原氏は「インターネットを通じた“口コミ”で、2つのカップめんが広まってほしい」と期待を寄せている。

 つゆ焼そばは青森県黒石市ではメジャーな焼そばで、名前の通り焼そばにスープがかかった料理。豚バラ肉やたまねぎなどに平太めんを加え、ソース味の焼そばに、しょうゆ味のスープをかけたものだ。戦後、市内の製麺所で作られた中華めんを使い、各店が独自のゆで方や蒸し方で売り出したのが始まりで、現在は、市内の約20店でつゆ焼そばを販売しているという。開発担当者は「焼そばのめんとラーメンのスープ、この2つのバランスが難しかった。しかし、あげ玉が“橋渡し役”となり、両方のうまみを引き出してくれた」と苦労話を打ち明けた。

 カレーラクサ春雨はマレーシアなどで食べられているめん料理「ラクサ」を、カップはるさめにした商品。ラクサとは香辛料が効いためん料理で、めんはビーフンなどが使われる。マレーシアでは魚で出汁をとることが多く、現地の人は午後3時ごろに食べるという。エビとココナッツ味をベースにしたスープは「女性の人に好まれるのではないか」(梶原氏)と話す。

yd_men.jpg エースコック新商品開発室のコブかみ

食べたことがない味を提供できる

 カップめんはテレビや雑誌などとのタイアップ商品が各社から販売されているが、定番商品になることは少ない。消費者の選別が厳しくなる中、エースコックは消費者とのコミュニケーションからアイデアが生まれるのではないか、と考え開発を進めた。

 エースコックがmixiとのタイアップを選んだ理由は、ユーザーが多く完全招待制のため、信頼性が高いからだという。今回の商品の売れ行きを見ながら、第2、第3のカップめんを開発していく方針だ。

 エースコックの開発担当者は、新商品を開発するため国内外で試食を続けている。だが、黒石のつゆ焼そばとマレーシアのラクサを、味見したことはなかった。「多くの日本人は、この2つの商品の味を知らないはず。そのため食べたことがない味を提供できる」(梶原氏)と自信を見せる。

 販売目標は6カ月間で合計200万食、金額にして3億円。スーパーや一部コンビニなどで販売していく。つゆ焼そばは230円、カレーラクサ春雨は150円(ともに税別)。

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