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» 2007年11月05日 21時41分 UPDATE

「東京駅が街になる」――超高層タワー・グラントウキョウが完成

東京駅周辺で最も高いツインタワーが完成した。大丸東京店がリニューアルオープン、地下街がつながった。東京駅を1つの街に――ツインタワーがその足がかりとなりそうだ。

[土肥義則,Business Media 誠]
yd_south.jpg グラントウキョウサウスタワー

 東京駅八重洲口に「新丸ビル」(198メートル)を抜き、東京駅周辺で最も高い「グラントウキョウノースタワー」と「グラントウキョウサウスタワー」(いずれも205メートル)が登場した。東日本旅客鉄道(JR東日本)は「東京駅が、街になる」をコンセプトに、「Tokyo Station City(東京ステーションシティ)」の構想を掲げており、その一環としてのツインタワーである。

 2007年3月には日本橋口に、オフィスビル「SAPIA TOWER(サピアタワー)」が完成。サピアタワー内には「ホテルメトロポリタン丸の内」と、大小26の会議室を設けた「東京ステーションコンファレンス 」が開業した。また10月25日には、食事やショッピングなどが楽しめる「GranSta(グランスタ)がオープンした。いずれも東京ステーションシティ構想の一環で、次は東京駅丸の内駅舎の外壁工事が2011年度末に完成する予定だ。

従業員の“学びの場”を設置

 サウスタワーは地上42階建てで、住友信託銀行やビー・エム・ダブリュー(BMW)などが入るほか、リクルートが23〜41階に入居する。サウスタワーのほぼ半分をリクルートが占める格好だ。

 リクルートは首都圏の効率化を図るため、事業所の移転を進めている。13の事業所を3カ所に集約し、サウスタワーに本社機能を集中させる。2008年1月まで3回の引っ越しを経て、サウスタワーでは5700人が働く予定だ。

yd_riku1.jpgyd_riku2.jpgyd_riku3.jpg 木の幹をイメージしたミーティングルーム(左)、“学びの場”として研修用に使う大会議室(中)、各フロアーに設けている会議室(右)

 大会議室とミーティングルームを42階に設け、大会議室は社内研修用として、最大207人の机と椅子を配置できる。「大学の講義室をイメージして、従業員の“学びの場”としたい」(リクルート)という。またミーティングルームを15部屋設置し、コミュニケーションが活性化するように、フロアのレイアウトは木の幹をイメージしている。

本物の食を提供できる専門店

 地下1〜2階には、商業施設「GranAge(グランアージュ)」(新規7店舗、既存15店舗)がオープンする。隣にある「パシフィックセンチュリープレイス丸の内」を経て、JR東京駅京葉線ホームに直結したほか、八重洲の地下街までつながった。グランアージュを手がける鉄道会館は「ツインタワーの完成によって、就業人口が約1万8500人増えるだろう。ビジネスパーソンを中心に、本物の食を提供できる専門店を揃えた」と話す。

yd_riku4.jpg グランアージュにある寿司「京辰」

初年度の売上目標は600億円

yd_north.jpg グラントウキョウノースタワー

ノースタワーは地下1階から13階に、大丸東京店が入っている。現在、2期工事を進めており、2012年夏ごろには、さらに店舗を拡大させる予定だ。

 大丸東京店のコンセプトは「TOKYO・オトナ・ライフスタイル百貨店」。自分の価値観を持つ大人のライフスタイル、フロア構成、ブランド、サービスなどを提供していく。東京駅周辺のビジネスパーソンや旅行客らを、顧客の中心に想定していて「初年度の売上は600億円」(大丸)と、旧大丸東京店を2割上回る目標を掲げた。

 売り場面積は3万4000平方メートル。白を基調にした内装で、通路も広くしているのが特徴だ。百貨店の1階は化粧品売り場が多いが、大丸東京店は菓子売り場となっている。化粧品売り場は2階、7〜8階が紳士服、12〜13階がレストラン。

42階にパーティスペースを設置

 建物はドイツ出身の建築家ヘルムート・ヤーン氏がデザイン。「光の塔」をコンセプトにガラスを用いたデザインを採用した。17〜42階のオフィスフロアには、大和証券やBNPパリバ・グループなどが入居する。

 最上階の42階には、高さ16メートルのガラスの壁に囲まれた廊下を設け、金融機関のBNPパリバ専用のバルコニーを設置した。エグゼクティブフロアと位置付け、パーティースペースとして使用するそうだ。屋根は一部しかなく、外気を感じることができる。ノースタワーを手掛けた三井不動産は「この高さで外の空気を体感しながら、パーティーができるのはノースタワーだけ。レインボーブリッジを見ながら、楽しんでほしい」と話した。

yd_daimaru.jpg BNPパリバグループの専用バルコニー

ツインタワーを結ぶ歩行者用のデッキが2013年に完成

 ノースタワーとサウスタワーをつなぐ歩行者用のデッキ「GranRoof(グランルーフ)」が、2013年春に完成する。ツインタワーの間、約240メートルをデッキで結び、上部には大きな屋根を設置。グランルーフには店舗や緑を配置し、「人々の憩いの場を提供していく」(JR東日本)という。

yd_hashi.jpg グランルーフの完成予想図

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