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» 2007年10月31日 23時00分 UPDATE

一番使われているFeliCa電子マネーは?:近畿・東海でWAONがスタート、nanaco発行数500万を突破――FeliCa決済利用状況(10月版)

WAONの利用店舗が近畿・東海エリアに拡大、イオン銀行のスタート、nanacoの会員数、500万を突破など、流通系FeliCa電子マネーに関連するニュースが豊富だった10月。なお今月から、Suicaポイントの利用者数についても掲載する。

[吉岡綾乃,Business Media 誠]

10月に起きたFeliCa決済関連の主なできごと

 10月、これまで関東地方の店舗を中心に展開していたイオンの電子マネー「WAON」の利用店舗が、近畿・東海エリアを中心に広がった(別記事)。10月15日以降、利用可能店舗は約1万1000店舗となる。WAON以外の決済方法にも対応している。近畿エリアの店舗ではICOCAとiDに、中部エリアの店舗ではSuicaとiDにも対応。WAON以外でも支払いが可能になる。

 10月10日には、セブン-イレブンで利用できる電子マネー「nanaco」の発行件数が、カードと携帯を合わせて500万件を突破した(プレスリリース)。4月23日のサービス開始から171日目の達成となる。また10月1日からは、セブン&アイグループ以外の店舗約1000店でもnanacoが利用可能になったほか、セブン銀行のATMでnanacoのチャージが可能になった。

 10月29日には、JR九州が2009年春に導入予定のICカード乗車券について、名称が「SUGOCA」に決まったと発表している(別記事)

 以下、各社が発表しているFeliCa決済の最新データについて、プリペイド型電子マネーとポストペイFeliCa決済に分けてまとめる。本記事で示すのは、プリペイド電子マネーが9月末、ポストペイが7〜9月末の数字となっている。WAON対応店舗の近畿・中京エリア拡大、nanaco発行件数500万突破など、上記のできごとよりも前の数字になっているので注意してほしい。

 →WAON発行数が急増した理由は――FeliCa決済利用状況(9月版)

 →ICOCAの発行枚数、300万枚を突破――FeliCa決済利用状況(8月版)

 →電子マネー、利用回数No.1はnanaco―7月FeliCa決済利用状況

Suicaが8月に好調だったのは猛暑のせい?

 以下の表では、FeliCaを利用した決済方式のうち、電子マネー(前払いでお金をチャージし、そこから減算して利用する)の利用状況をまとめている。いずれも9月末時点の数字だ。

 発行数が最も多いのはビットワレットのEdyで3340万。おサイフケータイユーザー数(650万)も先月と変わらず最多だ。

 先月も書いたように、クレジットカードにWAONを載せた「イオンカード(WAON一体型)」を発行しているイオングループは、順調にWAONの発行数を伸ばしている。10月29日に開業したイオン銀行(別記事)でも、キャッシュカードにWAONを搭載することを明言しており、今後も発行数は右肩上がりで伸びていくだろう。FeliCa電子マネーの中では唯一非公表である、月間利用件数の公表が待たれるところだ。

 月間利用件数に着目すると、最も多いのはセブン-イレブンのnanaco。ソフトバンクモバイルの携帯に対応したことを記念して始めたキャンペーン(別記事)も順調だという。

 8月の利用件数では、2位のEdyにSuicaがほぼ追いついたが、9月は再びEdyがSuicaを引き離した。Suicaは駅構内の飲料自販機で使われることが多い。「8月は(Suica電子マネーの)利用が好調だった。あくまで推測だが、猛暑のせいで飲料自販機を使う人が多かったのでは」(JR東日本広報部)

 なお表には含まれないが、6月1日から運用を開始した登録制のポイントシステム「Suicaポイント」(別記事)の会員数も聞いた。JR東日本によれば、9月末現在の数字で会員数は25.5万人、加盟店は4400店。Suica電子マネーの利用者数に比べてSuicaポイントの会員数が少ないのは、JR東が発行しているクレジットカード「ビュー・スイカ」会員やモバイルSuica会員のみが対象であるためだ。

サービス名 事業者名 発行枚数(おサイフケータイ分) 利用可能店舗数 リーダー/ライター台数 9月の月間利用件数 いつ時点の数字か 備考(※)
Edy ビットワレット 3340万枚(610万) 6万8000店 非公表 2100万件超 9月末
ICOCA JR西日本 320万枚(なし) 415店 非公表 38万4000件 9月末 店舗数は7月末の数字
nanaco セブン&アイHLDGS 492万枚(52万) 1万1837店 推定2万3674台 3200万件 9月末 R/W台数は店舗数×2を目安に計算
PASMO PASMO協議会加盟事業者 516万枚(なし) 2375店 2640台 246万件 9月30日 相互利用できるSuicaの加盟店を加えると1万9630店、3万2440台
Suica JR東日本 1888万枚※(65万) 2万0420店 3万7320台 1921万件 9月末 相互利用できるPASMOの加盟店を加えると2万1780店、3万6420台
WAON イオン 140万枚 4700店 非公表 非公表 10月1日 利用可能店舗は関東中心

非接触ICポストペイ(後払い式、クレジットカード系)

 下表では、後払い式のFeliCa決済サービスの利用状況をまとめた。いずれも最新の数字だが、対象となる期間はバラバラ。PiTaPaとiDが9月末数字、QUICPayは8月末の数字、VISA TOUCH/スマートプラスは7月末の数字となる。DCMX/DCMX miniとVISA TOUCH/スマートプラスは3カ月ごとに集計を行っている。

サービス名 事業者名 会員数(おサイフケータイ分) 利用可能店舗数 リーダー/ライター台数 6月の月間利用件数 発行会社数 備考(※)
iD NTTドコモ、三井住友カード他 430万人(285万人※) 非公表 21万台 非公表 57社 8月末数字。携帯ユーザーはDCMX/DCMX miniユーザー数より推定している
PiTaPa スルッとKANSAI 84万人 1万6000店超 推定1万6000台超 2700万件(電子マネー+交通利用※) 12社 9月末数字。電子マネーのみの利用件数は非公表、発行会社数は提携カード発行13社+スルッとKANSAI
QUICPay JCB、トヨタファイナンス他 290万人(非公表※) 非公表 6万4000台 非公表 14社 7月末数字。会員数のうちおサイフケータイ利用者の割合は推定2〜3割
VISATOUCH
スマートプラス
三菱UFJニコス※ 28万枚※(推定14万) 非公表 1万9000台 非公表 2社※ 9月末数字。会員数などは三菱UFJニコスの発表数で、3カ月に1回の集計

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