首都圏で改札機動かず 再起動で解消

» 2007年10月12日 12時48分 公開
[ITmedia]

 JR東日本、都営地下鉄、東京メトロなど首都圏の300以上の駅で10月12日、改札機が起動しない不具合が発生した。各社とも原因は「調査中」としているが、JR東は「改札機をセンターサーバから切り離し、再起動して復旧した」としている。3社の駅の不具合は、午前10時までに復旧している。

 不具合があったのは、JR東日本180駅、都営地下鉄103駅、東京メトロの48駅ほか、首都圏の私鉄などの駅に設置されている、日本信号製の改札機。各駅で同日始発前に電源を入れようとしたところ、起動しなかった。

 東京メトロは「1つの駅構内にある全改札機を起動するための電源スイッチで起動できなかったため、改札機を個別に起動して復旧した」といい、JR東は「改札機をセンターサーバから切り離して再起動することで復旧した」としている。

 各社とも、入場記録がなければ出場時にエラーが起きる「Suica」「PASMO」といった非接触ICカードを、定期券や切符に採用している。混乱を避けるため、復旧まで全駅の改札機を開放するなどして対応した。

 各社は複数のメーカーの改札機を導入しているが、不具合があったのは日本信号製のみ。日本信号は「当社製の改札機で不具合があったのは事実」と認めて謝罪し、「原因は調査中」としている。

 日本信号製の改札機は昨年12月にも、JR東でトラブルを起こしている。Suicaの利用状況をチェックするプログラムに問題があり、Suicaで自動改札機を通れなくなった。

続報:260万人の朝の足を直撃 プログラムに潜んだ“魔物”

関連キーワード

不具合 | Suica


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.