「薄毛」「抜け毛」は中年男性の悩みではない――!? 実際に髪の悩みで病院を訪れる患者は、20〜30歳代が72%に達していることが、城西クリニックの調査で分かった。同病院の小林一広院長は「20〜30歳代で頭部が薄くなり始めると、年齢と見た目のギャップが気になり、誰にも言えず深刻に悩んでしまうことが多い。将来不安によって自ら治療を望むケースも年々増加傾向にある」と指摘する。
頭髪治療の専門病院・城西クリニックは、同クリニックに来院した1587人(男性1448人、女性139人)にアンケートを実施。調査期間は1月21日から8月20日まで。
患者の睡眠時間は「6時間以上」が56%で、5〜6時間が31%。食生活は「規則正しい」と回答した人は64%、「普段運動をしている」人は54%、非喫煙者は73%と、患者の健康意識は高そうだ。身長から標準体重を示すBMI(Body Mass Index)指数※は、「標準体型20〜25」の人が全体の72%だった。
気になる症状としては「抜け毛」が最も多く38%、次いで「毛が細くなった」30%、「毛がまばらになった」18%という結果となった。症状が気になりだしたのは、「5〜9年前」が24%、「10年以上前」が23%と、5年以上前から自覚症状があった人が約半数に達した。
初診時のタイプで最も多いのは「III Verteex」で21%、次に「IV型」が17%、「II Vertex型」が14%となっている(下図を参照)。
頭髪の悩みを持つ家族がいると答えた人の中で、「父親」が29%で最も多く、次いで「父方の祖父」18%、「父方の兄弟」8%など、父方の家族を挙げた人が半数を超えた。小林院長は「遺伝的な要因は大きいが、どのくらいの確率で出現していることは明言できない」としている。
育毛剤の使用については、66%の人が「はい」と回答。最も多くの人が利用している育毛剤は「リアップ」で37%、次いで「サクセス」14%、「ロゲイン」8%、「アデノゲン」6%、「イノベート」「モウガ」「毛髪力」はそれぞれ1%だった。
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