「風邪で仕事がはかどらない」の損失は? コンタック研究所が発表

» 2007年09月21日 22時40分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 「風邪で仕事がはかどらない」の損失は5日で4万4270円──。グラクソ・スミスクライン(GSK)のコンタック研究所は9月20日、「ビジネスパーソンの風邪に関する意識調査」を発表した。調査は8月15日〜16日にインターネット上で実施。2007年6月以降に風邪の症状を経験し、市販の風邪薬を購入して服用した、20〜39歳の仕事を持つ全国の男女208人が対象だ。

 調査によれば、風邪をひいてから治るまでの日数は平均5.4日。3日が最多で23.6%を占めた。次いで、5日が14.4%、4日が13.9%、7日が13.0%。10日も8.7%にのぼった。風邪の影響で仕事が滞った損失はどのくらいだろうか。最も多かった回答は、金額にして1万円〜5万円(40.4%)。次いで5000円〜1万円が14.9%、5万円〜10万円も13.0%を占めた。損失ゼロとの回答も11.1%あったが、平均では4万4270円。男女別では男性が5万6400円、女性が3万2100円と2万円以上の差がついている。

 直るまでに時間もお金もかかる風邪だが、かといって仕事を休みづらいのも事実。最大の理由は「代わりに仕事をしてくれる人がいない」(75.1%)こと。次に「重要な予定がある」(35.3%)となった。一方で、風邪が長引く理由は、睡眠不足(75.5%)、体力の衰え(62.5%)、日ごろのストレス(51.4%)などが挙がった。

 GSKでは「風邪を早く治すためには休養が必要だと十分に認識していながらも、仕事に対する使命感や責任感を持ち、体調が万全でないときも仕事をしなければならない意識が読み取れる」という。

 また、日中仕事に集中しているときは、体調管理を後回しにする傾向があることも分かった。風邪をひいたときには50.0%が市販の風邪薬を昼食時に飲むが、48.6%が飲まないという。そのうちの46.5%は「眠気が起きる」ため飲まないが、41.6%は「飲み忘れ」。必ずしも飲みたくないだけではなく、飲みたいけど忘れてしまうケースも少なくないことが分かった。

 このほか、風邪をひいたときには51.9%が「テイクアウト食品・コンビニ弁当を利用したい」と回答したほか、36.1%が「歩くことのできる距離でもタクシーを使いたい」と回答した。風邪が辛いときは、お金を払っても楽したい──というのがビジネスパーソンの本音のようだ。

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