調査リポート
» 2007年09月14日 09時00分 UPDATE

日本酒が嫌われる3つの理由

若年層を中心に日本酒離れが進んでいる。日本酒が好きな人でも、飲む頻度は減少傾向にある。若年層は日本酒に限らず、酒全般を苦手にしている人が増えているようだ。秋田経済研究所の調べ。

[Business Media 誠]

 日本酒とは必ず米を使い、「こす」という行程を入れなければならない。税法上、酒類は分類されていて、「清酒」は一般的な日本酒を指す。国税庁によると、2005年度に成人1人あたりの清酒消費量は、1位が新潟県、2位が秋田県だった。

 清酒の国内出荷量は2003年、約半世紀ぶりに焼酎に抜かれた。その要因は「若者の清酒離れ」が進んでいるためとも言われている。秋田銀行の秋田経済研究所の調査によると、清酒が好きな人は38.9%だったが、飲む頻度は月に3回以下が71.9%にも達した。清酒を飲まない人の主な理由は、「悪酔いや二日酔いをすること」「味」「匂い」で、清酒に飲みやすさを求めているようだ。

 秋田経済研究所は「若年層の清酒アンケート調査」を実施した。秋田県内に在住する20〜34歳を対象に768人が回答、調査時期は6月。

年齢層が下がるにつれ、清酒を飲んだことがない人が増加

 これまで清酒を飲んだことがあると回答した人は92.2%で、前回2002年に行った調査と比べ4.3ポイント低下した。年齢層別では、清酒を飲んだことがある割合は、20〜24歳で85.0%、25〜29歳で91.6%、30〜34歳で98.5%。年齢層が下がるにつれ、清酒を飲んだことがない人が多いという結果が出た。前回調査では20〜24歳で94.3%、飲んだことがない人が9.3ポイント増えており、若者の清酒離れがうかがえた。

 清酒を飲んだことがある人に、清酒が好きかどうかを聞いたところ、「好き」38.9%、「どちらとも言えない」31.9%、「好きではない」29.1%。前回の調査と比べ、好きが3.0ポイント減、どちらとも言えないが1.1ポイント減、一方で好きではないは3.9ポイント増えている。

 清酒を好きと回答した人の飲む頻度は、月に1〜3回が最も多く46.2%、年数回が25.3%、週1〜2回が17.2%、週に3〜4回が6.2%、週5回以上が4.0%だった。週1回以上飲む人は27.4%、月に3回以下(全く飲まないを含む)は71.9%となり、清酒が好きな人でも飲む頻度が低いことが明らかになった。

若年層の間で酒類離れが進んでいる

 清酒を飲んだことはあるものの、「好きではない」「どちらとも言えない」と回答した人が、清酒を好まない理由を3つ挙げた。それは「悪酔いや二日酔いをするから」45.1%、「味」36.7%、「匂い」35.0%だった。年齢層が下がるにつれ、酒類全般が苦手とする割合は増えていて「若者の間では清酒に限らず酒類離れが進んでいることが推測できる」(同研究所)としている。

 若年層が清酒を飲むようになるには、「清酒を飲みやすくしてほしい」という意見が目立った。飲みやすい飲料として具体的には「チューハイやカクテル」が多く、「清酒を敬遠する人は、果汁を使用した低アルコール飲料を飲みなれているため、清酒に抵抗感がある」(同)と指摘している。

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