「結婚したい」気持ちの節目、男性は50歳、女性は40歳

» 2007年08月28日 22時59分 公開
[Business Media 誠]

 明治安田生活福祉研究所は8月16日、「30〜50歳代未婚者の生活設計に関する意識調査」の結果を発表した。アンケート調査は2007年3月22日から同24日まで、全国の30歳代から50歳代の未婚男女を対象に行われた。総回答数1763人のうち、結婚未経験者は1316人。

親と同居する非正規就労者は、40代で25%以上が親の経済的援助を受けている

 同調査によれば、「必ず結婚したい」「いい人がいれば結婚したい」など、結婚に対して前向きかどうかの節目は、男性では50歳、女性では40歳である。男性では40歳代後半まで、7割前後が結婚への意欲を持っているが、女性は30歳代で7割強、40歳代前半で5割、後半は3割強と年齢が高くなるごとに意欲を持つ人が減る傾向を見せている。

未婚男女の結婚に対する意識

 親からの経済的支援を受けている割合は、親と同居している非正規就労者に高かった。男性では40歳代で4分の1、50歳代で3分の1が日常の生活費の支援を受けており、女性では40歳代で4割弱、50歳代で5割弱が支援を受けている。正規就労者で親からの支援を受けている人は、男性では13パーセント、女性では40歳代で16.7パーセント、50歳代で21.1パーセントだった。

親からの経済的支援

 なお、男性よりも女性の方が貯蓄頻度が高く、年代別では、男女ともに40歳代、50歳代の方が、30歳代よりも貯蓄頻度は低かった。貯蓄の目的は、男女ともに30歳代後半以上は「老後資金」がトップ。男性は50歳代前半で7割、女性は40歳代前半で7割超、40歳代後半ではほぼ9割に達している。また、年齢が高くなるほど、老後資金以外に「病気やケガへの備え」という回答も増えている。

「老後は1人で暮らす」が多数派

 老後の3大不安は「生活資金」「健康」「要介助」。30歳代女性では6人中5人が「生活資金」と回答しており、健康と介助が必要になることへの不安は、年齢が高まるにつれて増える傾向が見られる。50歳代では「自分の健康」が「生活資金」を上回って最多となり、介助が必要な状態になることを心配する人も、女性で6割、男性で5割に達した。

 老後、誰と暮らすかは、男女ともに「1人で」という回答が最多だった。男女別では男性の方が、1人で暮らすことを覚悟している人が多く、特に非正規就労者では6割に達した。その他の選択肢では、男性は「異性のパートナー」という回答が多かったのに対し、女性は「兄弟姉妹などと一緒に暮らす」「友人・仲間と一緒に暮らす」という割合が高い。

老後、誰と暮らすか

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