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» 2007年08月24日 13時15分 UPDATE

誠 Weekly Access Top10(2007年8月14日〜8月20日): この5年で、バンコクが得て、東京が得られなかったもの

経済発展を続けるタイ・バンコク。新しい国際空港ができ、スカイトレインが街を走り……人々はスターバックスで300円以上するラテを飲み、高級日本食レストランには長蛇の列ができている。

[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 8月第3週にもっとも読まれた記事は、「20代ビジネスパーソン、恋人がいない人が半数以上」。2位は藤田正美氏の連載で、先週世界各国の金融市場を襲った、世界同時株安の理由を解説した記事がランクインした(8月20日の記事参照)

 ところで、お盆ウィークだった先週、記者もお休みをいただいて旅行に行ってきた。休み明けの出社日、席が近いITmedia NEWS編集部とBiz.ID編集部にお土産のキャンディを配ったところ、編集部員一同もん絶。白いココナッツキャンディは問題なかったのだが、黄色いドリアンキャンディはどうやら刺激が強すぎたようだ。念のため、「土産物というより、“いやげもの”だからね」といいながら配ったのだが、期待以上のリアクションを見ることができた。

ay_thai01.jpg 記者のタイ土産、ドリアンキャンディとココナッツキャンディ。黄色いほうがドリアン味

 記者がこのキャンディを買ってきたのは、タイ・バンコク。バンコクに行ったのは約5年ぶりだったが、街の風景は驚くほど変わっていた。

 まず入国時にビックリ。記憶とは全く違う、新しい空港に到着したのだ。スワンナプーム国際空港は、2006年の9月にできたばかりでピッカピカの新しい国際空港。バンコク市内までかなり距離がある(32キロメートル)ことや、市内まで有料高速道路ができていたことも知らなかった。

 市内の様子もかなり変わっていた。バンコク名物の渋滞解消のため、地下鉄(MRT)とスカイトレイン(BTS)ができていたのだ。数駅乗ってみたところ、料金は25バーツ前後(100円くらい)。東京の地下鉄よりは安いが、記者は正直「高い!」と驚いた。タイは物価が安いという頭で旅行をしている、というのもあるが、同じ距離をタクシーで移動しても、50バーツ弱なのである。「2人いればタクシーのほうが安いじゃないか」ということで、結局1回しか乗らなかった。

 そのタクシーも、エアコンが効いたクルマが増え、メーターを使う明朗会計のタクシーが増えていた(まだ一部交渉制のタクシーもあるが)。バイクの後ろを改造したタクシー(トゥクトゥク)はたくさん走っているが、自転車サムロー(自転車の後ろにリヤカーを付けた人力タクシー)は一度も見なかった。もう、自転車サムローはなくなってしまったのだろうか?

ay_thai02.jpg バンコク市内の中心部には、高級デパートが立ち並んでいる
ay_thai03.jpg 最新デパートのサイアム・パラゴン。アルマーニやロレックスなど高級ブランドが並ぶ(とても手が出ない)。吹き抜けの向こうに見えているのがスカイトレインの駅

 5年前はバンコク市内をタクシーで走っていると、一番多く見かけたのはなんといっても二輪車だった。人よりも大きな荷物を載せて走っていたり、家族全員(4〜5人)が乗っていたりするのも珍しくなかったが、今回はそういう二輪車は滞在中一度も見かけることはなかった。走っているのはほとんどが日本車、それもピカピカの新車である。ホンダのJAZZ(日本のFit)やCIVIC、トヨタのカローラといったクルマが最も人気があるようだ。

 タイバーツに対して日本円が弱いということもあり、物価もかなり上がっていると感じる。ただ、全体的に底上げされているというよりは、“依然安いものもあるが、高いものも当たり前のように売れている”という感覚だ。

 街のあちこちにあるスターバックスは、日本と同じ値段(カフェラテが300円強)だが、タイ人のお客で賑わっている。またバンコクは今、日本食ブーム。日本でもおなじみ「大戸屋」は高級レストランとしてデパートに入っており、タイ人客でごった返している。屋台では麺類やご飯類が1食25バーツ(100円弱)で食べられるすぐ横で、1カン15〜30バーツ(50〜120円弱)くらいする持ち帰り用の寿司が飛ぶように売れていく。

 5年間で、一観光客の目にも分かるほど、バンコクは豊かになった。住んでいる人たちはもっと、“豊かになった”という実感があるだろう。それに比べて、東京はどうだろう? 5年前と今と、何かが変わっただろうか。六本木や丸の内に新しいビルが建った、くらいの変化はあるが、しかし……。

 バンコクの街や、そこに暮らす人たちの顔には良くも悪くも“勢い”があったが、休みが終わって帰ってきた東京の街は猛暑で溶けるようで、行き交う人の顔もイマイチ元気がなかった。東京を愛する記者としては、東京の人に元気がないのは、猛暑のせいだけだと信じたいのだが。

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