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» 2007年07月11日 22時18分 UPDATE

誠 Weekly Access Top10(2007年7月3日〜7月9日):ブルドックソースのニュースを見ながら「バイアウト」を読む

連日、企業買収に関するニュースが世間を賑わせています。先日読んだ小説はまさに今の状況を先取りするような内容で、とても面白いものでした。

[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 今週最も読まれた記事は、保田隆明さんの「村上ファンドやホリエモンにあって、スティール・パートナーズになかったもの」。3位には「ハゲタカファンドは、なぜハゲタカなのか?――傲慢ファンドが嫌われるわけ 」が、5位には「“民族系”の論理で、日本が見捨てられる日」が入り、M&Aや投資ファンド関連記事が強いという結果になりました。たしかにここのところ、ニュースを見ていてもブルドックソースとスティール・パートナーズの名前が出てこない日はないですよね。

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 筆者も最近、幸田真音さんの「バイアウト―企業買収」という小説を読みました。5月に発売されてすぐ買ったのに、お恥ずかしながらずっと“積ん読”状態だったのです。結構長いのですが、読み始めてみると夢中になってしまい、寸暇を惜しんでページをめくっているうちに、あっという間に読み終わってしまいました。

 タイトルが示すとおり、企業買収をテーマにした経済小説で、ヴァーグ社という会社をめぐる攻防が描かれます。「事実は小説よりも奇なり」というくらいで、現実の世界でも企業買収は十分生々しく、ドラマのように波瀾だらけですが、小説はやはり読みやすいし、登場人物の心情が読み手に迫ってきます。またフィクションとはいっても実在の人物や会社をトレースした設定になっているので、読んでいるとそこも面白い。メインキャラクターの“相馬顕良”は村上世彰氏を思わせるし、元ライブドア社長の堀江貴文氏を連想させる“「アクティブ・ゲート」社長の江崎文隆”なんて人物も登場します。村上ファンド事件をモチーフにした出来事も書かれています。

 この小説の大きなテーマは「会社は誰のものか」。「手塩にかけて育てた会社を、見知らぬ奴に好きにされてたまるか」と頭を抱えるヴァーグ社の社長の姿にブルドックソースの池田章子社長の姿が重なったり、「カネ作りのどこが、モノ作りより卑しいというのだ。カネを儲けてどこが悪い」と憤慨する相馬顕良の姿に、村上世彰氏の姿が重なったり……。連日の経済ニュースや誠のM&A関連記事を面白いと感じる方なら、きっと一気に読んでしまうのではないでしょうか。オススメです。

 ところで投資特集の一環として、7月9日から、週1回リアルタイム連載「誠倶楽部」が始まりました(毎週月曜掲載)。株のビギナーとダメ投資家が、100万円を元手にバーチャルで株を売り買いして知識を付けていく、という企画です。バーチャルとはいえ皆本気。「下がってるとチェックするのもイヤ……」なんて呻きながら皆やってますので、読者の皆さんも楽しんでいただければと思います。

 投資特集が始まっても、FeliCa関連記事ももちろん続きます。先週日帰り出張で名古屋に取材に行ったのですが、今日掲載のトヨタファイナンスインタビューだけでなく、名古屋の記事が他にも載りますのでお楽しみに。なお現在FeliCa関連記事はトップページの一番上に掲載されていませんが、FeliCa特集まとめページでこれまでの記事をまとめ読みできますので、ブックマークしていただければ幸いです。

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