iPhoneの原価は? アナリストが分解調査

» 2007年07月03日 11時05分 公開
[ITmedia]

 iPhoneの原価は定価の半分以下――米調査会社iSuppliが7月3日、このような分析結果を発表した。

 同社がiPhoneを分解して調べたところによると、定価599ドルの8Gバイト版は原価265.83ドル(ライセンス料や物流費用は含まない)。利益率は55%を超えることになる。同社は1月の分析で、原価を280.83ドルと予測していた。

 同製品の主要部品を提供しているのは、独Infineon Technologies、米National Semiconductor、独Balda、韓国Samsung Electronicsなど。

 InfineonはこれまでiPodファミリーに部品を供給したことはなく、今回新たに採用されたサプライヤーだ。デジタルベースバンド技術と無線送受信機、電源管理デバイスを供給し、iPhoneの通信機能の大半をカバーしている。その他の主要サプライヤーと供給部品は以下の通り。

iPhone主要部品のサプライヤー
社名 部品 コスト
Infineon ベースバンド、無線送受信機、電源管理 15.25ドル
National Semiconductor シリアルディスプレイインタフェース 1.50ドル
Balda(TPK Holding) ディスプレイモジュール 27ドル
エプソン、シャープ、東芝松下ディスプレイテクノロジー タッチスクリーンディスプレイ 24.50ドル
Samsung アプリケーションプロセッサ 14.25ドル
NANDフラッシュメモリ 48ドル(8Gバイト版)
DDR SDRAM 14ドル
CSR Bluetoothチップ 1.90ドル
Marvell Wi-Fiチップ 6ドル
その他 113.43ドル
合計 265.83ドル
(資料:iSuppli)

 またiSuppliはiPhoneの売れ行きについて、今後も今の好調ぶりが続き、今年は450万台が売れ、2011年には3000万台を超えると予測している。

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