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» 2007年06月25日 19時58分 UPDATE

株価と企業情報を掲載した“第2のホームページ”を目指す、クールメディア

個人投資家と上場企業のニーズをマッチングさせたサイトをオープンした。豊富な情報で大手ポータルサイトのユーザーを取り込むことができるのか。そこに収益力のカギがありそうだ。

[土肥義則,Business Media 誠]
yd_cool.jpg クールメディアの川口禎光社長

 クールメディアは6月25日から、株価情報などを掲載した「cool finance(クールファイナンス)」を本格的にオープンした。株価やチャートを見ることができ、さらに企業PRやIR情報などが掲載されている。同社の川口禎光社長は「株価情報だけでなく、企業のIRや就職情報なども載せているため、これまでにない“第2の企業ホームページ”。個人投資家に見てもらいたい」とし、年間売上は初年度が3億円、3年後に15億円を目指す。

 これまで試験的にサイトを運営していたが、GMOインターネットグループのインターネットナンバー社と提携することで、コンテンツを充実させた。アドレスバーに証券コードを入力するだけで、企業情報や株価などを掲載しているクールファイナンスのサイトに移動。ネット証券や大手プロバイダーのポータルサイトと比較して「最短で株価情報を見ることができる」(川口社長)ことを強調する。

 クールファイナンスには銘柄発掘コンテンツがあり、「今買いの株はこのテーマ」として「『選挙』関連株を狙え!」がある。クリックをすると「関連銘柄」が並んであり、各銘柄に「注目ポイント」として株価に関連した情報を載せている。川口社長は「豊富に企業情報を掲載したこうしたサービスは、これまでネットにはなかった」。企業情報を掲載することで、大手ポータルサイトのファイナンス情報との差別化を図っているという。

 クールメディアの収益モデルは、企業情報ページの販売やネット広告としている。企業情報の掲載費用は年間100万円だが、「現在の登録数は片手で数えるほどしかない。本格的なスタートはこれからだ」という。

yd_cool2.gif アドレスバーに証券コードを入力すれば個別銘柄にアクセスする

大手ポータルサイトのユーザーを取り込む

 クールファイナンスを立ち上げた狙いとして、個人投資家の不満を解消させることがあった。SNS(Social Networking Service)やブログでは役立つ情報が少ない。雑誌ではリアルタイムに情報を収集することができない。一方の企業側には、「自社のサイトでIRなどを発信しても、効果が少ないという声が多くあった」。そこで企業や株の情報を充実させ、個人投資家と企業をマッチさせたサイトを実現させた。

 また出版社などと提携を結び、特集記事や推奨銘柄を掲載。さらに時事新聞や株式新聞、フィスコなどのニュースも配信している。

 個人投資家の初級者・中級者向けに作られたクールファイナンスだが、やや物足りなさが残るのも事実。ネット証券各社では独自の個人投資家向けトレーディングソフトを持ち、リアルタイムで株価を自動更新し、情報サービスを充実させている。だがクールファイナンスでは、個別銘柄の株価や出来高は実際の取引から20分遅れで表示、これは大手ポータルサイトのファイナンス情報と同じだ。川口社長は「大手ポータルサイトにアクセスしているユーザー(個人投資家)を、取り込むことがカギだ」との考えを示した。

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