世界PC利用台数、2008年末までに10億台を突破――米予測

» 2007年06月12日 08時12分 公開
[ITmedia]

 調査会社の米Forrester Researchは6月11日、2015年までの世界のPC利用台数予測を発表した。PCの利用台数は、新興市場での利用拡大などに伴い伸びを続け、2008年末までに10億台を突破、2015年には20億台を超える見通しだという。2003年から2015年までの間、年率で12%以上の伸びを示すことになる。

 予測によると、PCの利用台数が10億台を超えるまでにはPCの登場から27年を要することになるが、技術の進歩や価格の低下などにより、10億台突破から20億台達成までには、5年程度しかかからない計算。台数急拡大の大半を占めるのは新興市場での伸びで、2015年までには、ブラジル、ロシア、インド、中国のBRICs諸国のPC台数が7億7500万台以上となる見通しだという。

 しかし、成熟市場では、フル生産を開始する前に、少ない台数を投入して市場の反応を見ることが可能だったが、新興市場では、迅速に製品の大量投入を求められがちで、ベンダーにとってリスクが大きいという。また、新興市場では、PCのライフサイクルが成熟市場に比べ長いとの見方を挙げ、PCベンダーは、新興市場に関するより深い理解が必要だとしている。

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