スパムはもう問題じゃない?

» 2007年05月24日 13時59分 公開
[ITmedia]

 スパムは依然として増え続けているが、ユーザーはスパムをそれほど気にしなくなっている――Pew Internet & American Life Projectは5月23日、このような調査結果を発表した。

 Pewの調査に回答した米国ユーザーのうち、受信するスパムが増えたと答えたのは37%に上った。2年前の調査ではこの割合は28%だった。

 しかし、「スパムは大きな問題である」と答えた人は18%と、2003年の25%から減少した。逆に「スパムはまったく問題ではない」と答えた人の割合は同じ期間に16%から28%に増えた。大問題ではないが煩わしいと答えた人は57%から51%へとわずかに減った。

 Pewはスパムを気にしないユーザーが増えた理由の1つとして、最も不快とされるジャンルであるポルノ関連のスパムが減ったことを挙げている。ポルノ関連スパムを受け取ったユーザーの割合は、2年前の63%から52%に減少した。

 また同団体はもう1つの理由として、ユーザーがスパムにうまく対処できるようになってきたことを挙げた。実際、71%のユーザーが、メールサービス会社や勤務先が提供するスパムフィルターを使っていると回答した。2年前はこの割合は65%だった。スパム内のリンクをクリックしたことがあると答えた人は、2003年の33%から23%に減少した。

 ただし、スパムを気にしないユーザーは増えたものの、スパムのせいで電子メールを以前ほど信頼できなくなったと答えたユーザーの割合は減っていない。この割合は2003年の調査では52%で、今回の調査では55%だった。

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