ニュース
» 2007年05月15日 21時46分 UPDATE

故障時には、どうしたらいい?: おサイフケータイ機種変更ガイド(後編)

“かざすだけ”で使えるおサイフケータイは便利だが、意外に大変なのが機種変更&故障時の手続きだ。後編では各サービスごとの手続き方法や、故障時にとるべき対処方法についてまとめた。

[房野麻子,Business Media 誠]

 一度設定してしまえば、使うときは「かざすだけ」で誰にでも簡単に使えるおサイフケータイ。だが機種変更時や携帯の故障時のデータ移行は、意外に面倒だ。

 おサイフケータイで利用できる各種サービスをいかに引っ越しするか? 全般的な解説を行った前編に引き続き、後編では個々のサービスごとの機種変更方法や、ドコモの新サービス「iCおひっこしサービス」を解説。また、故障時のの対処方法を紹介する。

主なサービスの機種変更方法

・モバイルSuica/EASYモバイルSuica

 古い端末から「会員メニュー」にログインし、機種変更のメニューから手続きしてデータをサーバーに預ける。この作業を行うと、その端末ではモバイルSuicaを利用できなくなる。

 新しい端末でログインし、初期設定を行うと機種変更の手続きが行われ、旧端末と同様に利用できるようになる。

 →モバイルSuica 参考記事一覧

・Edy

 古い端末から「サービスメニュー」内の機種変更の手続きで「Edyのお預け」を行う。次に機種変更後の端末で「Edyのお受取り」手続きを行うと、電子マネーの残高を引き継げる。

 ただしこの手続きをするには「サービス登録」が必要で、電子マネーを受け取る際に105円の手数料がかかる。手数料をかけずに機種変更するには、電子マネーを移行せず、機種変更前の端末でチャージしたEdyを使い切ってから新しい機種を使う方法もある。

 →Edy 参考記事一覧

・モバイルAMCアプリ

 機種変更前の端末で「メンテナンスメニュー」から「お客様番号の削除」を行う。新しい端末でアプリをダウンロードして会員番号とパスワードを入力し、初期設定を行う。「ケータイ de Edyマイル」のサービス登録を行うと、4日目以降のEdy使用分からマイルが貯まる。

 →参照記事

・QUICPay、VISA TOUCH/スマートプラス、三井住友カードiD

 サービスサポートに電話をかけ、機種変更をする旨を伝える。新しい端末に登録する際に必要になるIDとパスワードが郵送されてくるので、機種変更前の端末で登録したのと同じように、サービスの登録を行う。

 →QUICPay 参照記事一覧

 →VISA TOUCH 参照記事一覧

 →iD 参照記事一覧

・DCMX/DCMX mini

 モバイルSuicaのように、情報をサーバーに預けて新しい端末で受け取る方法と、他のクレジット決済サービスと同じように、サポートに電話をかけてカード情報を再発行してもらう方法の2つから、どちらかの手続きを選べる。

 →DCMX/DCMX mini 参照記事一覧

・会員証/ポイントカード系サービス

 ほとんどのサービスは、機種変更前の端末でデータを削除し、新端末で会員番号(ID番号)とパスワードを入力することで、ポイントやデータを引き継げる。また、「マツキヨポイントアプリ」はデータをサーバーに預けて、新しい端末で受け取ることもできる。

機種変更の手続きがラクに――「iCお引っこしサービス」

 903iシリーズから対応した「iCお引っこしサービス」は、機種変更時の手間を軽減する新サービスだ(2006年11月の記事参照)

 ドコモショップなどにあるデータ移行用の機器の機能が拡張され、電話帳データなどに加え、FeliCaチップ内のデータも移行できるようになった。ユーザー自身が機器を操作し、チップ内データの移し替え作業をする。この端末は、ドコモショップのほか、大手家電量販店に置かれていることもある。

 しかし、すべてのサービスがiCお引っこしサービスに対応しているわけではなく、「モバイルSuica」など移行できないデータもある。また、端末によっても対応に差がある。2007年4月時点で、iD、DCMX、Edy、ビックポイント機能付きケータイ、ヨドバシポイントカードなど、十数種類のサービスがiCお引っこしサービスに対応している。今後、バージョンアップで対応サービスは増える予定だ。

 iCお引っこしサービスを利用してデータを移行した端末では、FeliCaを利用するiアプリ(iCアプリ)の一覧が表示される。ただし、アプリのプログラム本体はFeliCaチップ内に保存されているものではないため、このサービスでは移行できない。移行後に新たにアプリを起動しようとすると、サービス事業者が提供するダウンロード用サイトに接続し、その場でアプリを新しい端末へダウンロード・インストールできるようになる。

 アプリの再ダウンロードが必要とはいえ、データの移し替えが自分ででき、クレジットカード会社への連絡も必要なくなるわけで、従来に比べるとかなり手間は省けるようになる。なお、旧端末のICカード内データは、移行完了後に削除される。

 このサービスは、903iシリーズ同士、または903iシリーズからそれ以降の機種(904iシリーズなど)へ機種変更する際に利用できる。利用料金は1回315円だが、2008年2月末までのキャンペーン期間中は無料で利用できる。

おサイフケータイのトラブルシューティング

 機種変更の手順が分からない、サービスで不明な点がある、といった場合は、サービス事業者に電話をかけて聞いてみるのが確実だ。事業者のWebページには連絡先の電話番号が記載されている。

 また、携帯が故障してしまった場合はどうしたらいいだろうか。

 携帯電話が故障した場合、各通信キャリアのショップに出向いて修理を申し込むことになるが、その際、FeliCaチップ内にデータが残った状態だと、修理の段階でチップ内のデータが消失したり、書き換えられたりすることがある。

 キャリアでは、FeliCaチップ内のデータを別の端末や修理後の端末に移し変えることは行っていない。前述の通り、おサイフケータイのサービスは、サービス事業者とユーザー間の契約で成り立っているサービスなので、故障した場合の対処もサービス事業者の指示通りに行う。

 故障の状態にもよるが、アプリの操作ができる場合は、機種変更時の手続きと同じく、データをサーバーにアップして、FeliCaチップ内のデータを削除してから修理に出すようにする。ただし、アプリの操作ができないときには、データが消失しても諦めるしかない。

 ただし、モバイルSuicaの電子マネーは手数料がかかるが再発行されるし、Edyの場合は「Edyレスキューサービス」という有料のサービスがあり、キャリアが発行する書類を提出すると、電子マネーが戻ってくるケースもある。

 いずれにしても、各サービスによって故障時の対応は異なる。面倒でも、ひとつひとつ対処していくしかないのが現状だ。

主要サービスの故障時の対応

 以下、主要サービスについて、故障時の対応方法を紹介する。なお、おサイフケータイで利用できる各種サービスの一覧については、別記事で表にまとめているので、そちらも参照してほしい。

・モバイルSuica

 アプリの操作ができる場合は、修理に出す前に機種変更と同じ手続きでデータをサーバーにアップしておくと、新しい端末でデータを引き継げる。

 アプリの操作ができない場合は、モバイルSuicaコールセンター(048−645-7007)へ連絡するか、PCで会員サイト(http://www.jreast.co.jp/mobilesuica/)にアクセスし、利用停止の手続きをする。新端末で再発行の申請をする。再発行には手数料500円がかかる。ただし、EASYモバイルSuicaは再発行はできず退会となり、払い戻しになる。

 →モバイルSuica 参考記事一覧

・Edy

 アプリの操作ができる場合は、修理に出す前に、機種変更時と同様に「Edyのお預け」を行う。

 アプリの操作ができない場合は、「Edyレスキューサービス」(105円・サービス登録が必要)を事前に申し込んでおくと、故障時にEdyの残高を返還してもらうことができる。キャリアのショップに行って修理の手続きをした際に、故障で修理をしたことを証明する書類(ドコモの場合は「iモードFelica故障修理・廃棄に伴う受付証」)が発行されるので、それを受け取る。また、EdyのWebサイトで配布されているPDFファイル「Edyレスキューサービス申請書」を用意する。

 必要事項を記入したEdyレスキューサービス申請書とショップでもらった書類に、運転免許やパスポート、学生証のコピーなど、本人が確認できる資料を添えて、ビットワレットに送付する。申請の受付後2〜3週間後に、サービス登録で設定したメールアドレスに、Edy返還のお知らせメールが届き、Edyギフトの機能を利用して返還される。

 Edyレスキューサービスに事前登録していない場合は、Edy残高の返還時に別途事務手数料105円がかかる。

 →Edy 参考記事一覧

・ANA「モバイルAMCアプリ」の場合

 機種変更のときと同じ手続きをすると、新端末で引き続きサービスを利用できる。

・QUICPay、VISA TOUCH/スマートプラス、三井住友カードiD、DCMX/DCMX mini

 各サービス事業者のインフォメーションセンターやコールセンターに連絡する。

 →QUICPay 参照記事一覧

 →VISA TOUCH 参照記事一覧

 →iD 参照記事一覧

 →DCMX/DCMX mini 参照記事一覧

・会員証/ポイントカード系サービス

 ほとんどのサービスは、直った端末で機種変更時と同じ操作をすると、引き続きサービスを利用できる。

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

注目のテーマ