八千代銀行、上場後初の決算

» 2007年05月15日 21時45分 公開
[Business Media 誠]

 八千代銀行は5月15日、2007年3月期の決算を発表した。経常利益は、貸出金の利回りが低下したため、対前年同期比−18.3%の104億1700万円、当期純利益は与信コストが27億円減少し、同10億円増加の91億8700万円だった。

 2006年7月のゼロ金利解除後に、貸出金利の上昇が遅れたため、貸金利益が21億円減少した。ただ、4月には短期プライムレートを引き上げたため、今期は貸金利回の上昇を見込んでいる。

 2008年度3月期の業績予想は、利回の上昇による資金利益の改善から、経常利益は同6.1%増の503億円。当期純利益は、IT関連などへ積極的に投資していく方針で、対前年同期比−10.7%の82億円としている。

 中期計画で「公的資金の返済」と「株式上場」を目標に掲げていた八千代銀行は、いずれも達成した。1999年に経営破たんした国民銀行を譲り受けた八千代銀行に対し、政府は公的資金を注入。そして2006年3月に資本提携を結んだ住友信託銀行に優先株を取得してもらい、八千代銀行は公的資金を一括返済した。

 株式上場は、今年3月に東京証券取引所から上場承認を受け、4月19日に上場した。

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