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» 2007年05月11日 21時07分 UPDATE

機種変の前に必ずチェック!: おサイフケータイ機種変更徹底ガイド(前編)

おサイフケータイの機種変更時で“ありがち”なのが、古い端末でやるべきことを忘れて、新しい端末に替えてしまい、新しい端末で途方にくれる……というパターンだ。本記事では、おサイフケータイの機種変更&故障時になすべき手続きを詳しく解説する。

[房野麻子,Business Media 誠]

 一度設定してしまえば、使うときは「かざすだけ」で誰にでも簡単に使えるおサイフケータイ。だが意外に面倒なのが、機種変更時のデータ引っ越し作業だ。

 モバイルFeliCaチップには、利用するサービスによってさまざまな情報が登録されている。機種変更後も同じサービスを引き続き利用する場合、大抵は旧端末のデータや貯めたポイントを引き継ぐことができるようになっている。

 しかし、おサイフケータイのサービスは原則として、ユーザーとそれぞれのサービスを提供する会社との利用契約によって成り立っており、キャリアはこの二者間には関わっていない。あくまで「インフラ」を提供しているだけだ。そのため通信キャリアは機種変更に際して、アドレス帳データ移し替えのようなサービスを、FeliCaについては提供していない※。

※ドコモの「iCお引っこしサービス」を除く。iCお引っこしサービスについては後編で解説する。

 そのため、「Edy」の電子マネーや「モバイルSuica」の定期券、ポイントカードで貯めたポイントなどの移行作業は、ひとつひとつ自分で行わなくてはならない。大抵のサービスはWebサイトで機種変更時の手続きが詳しく説明されているので、まずはそこを確認するのが一番だ。たくさんのサービスを登録しているとかなり大変な作業になるかもしれないが、大切な電子マネーやせっかく貯めたポイントは、大事に新しい端末に引き継ごう。

機種変更、その前に古い端末でやるべきこと

 機種変更時の手続きには、データをサーバーにアップするなど、旧端末の通信機能を使って行う作業がある。同一キャリア内での機種変更、番号ポータビリティを利用する場合も含めたキャリア変更に伴う機種変更にかかわらず、旧端末でほぼ必ず、何らかの手続きが必要になっている。

 同一キャリア内での機種変更で、なおかつSIMカードに対応した端末なら、機種変更後でもSIMカードを差し替えながら新旧の両端末を操作することが可能だ。しかし、ドコモの506iCシリーズなどSIMカードに対応していない初期のおサイフケータイや、番号ポータビリティを利用するなどしてキャリアを乗り換える場合はそうはいかない。キャリアを変わる場合は、必ず解約する前に旧端末でおサイフケータイのアプリを起動し、機種変更に必要な手続きを終わらせておくことが重要だ。

 旧端末を操作する際には、そのサービスで使っているID番号やパスワード、サービスの登録時に入力した情報を必ずメモしておこう。これらは、新端末でアプリをダウンロードしたり、初期設定をしたりする際に必要になる。なお、同一キャリア内の機種変更でも、キャリアを変わる場合の機種変更でも、することはだいたい同じだ。ほとんどのサービスでは、事業者のサイトにアクセスし、会員番号とパスワードでログインすると、ポイントや登録情報を新端末で引き継ぐことができる。携帯の電話番号やメールアドレスが変わってもほとんど影響はないし、機種変更後に登録情報の変更も可能だ。

 しかし、メールアドレスが変わると困る場合がある。

 それは例えば、機種変更前にデータのサーバーアップの手続きが特に必要ない、会員証・ポイントサービスの場合に起こりやすい。会員証・ポイントサービスでは旧機種で機種変更の手続きを踏まなくても、会員番号とパスワードさえわかれば実質的に新機種だけで手続きできてしまうことがある。しかし、会員番号やパスワードを忘れてしまって、思い出せないと手続きを進めることができない。そのとき、サービスによってはパスワードをメールで通知してもらえるものもある。しかし機種変更がすでに終わってしまっていると、アドレスが会員登録したアドレスと異なっているのでメールが届かない、ということになるのだ。

 だから、機種変更/キャリア乗り替えの場合は、旧機種で必ず機種変更の手続きを確認しよう。その際、せめて会員番号とパスワードくらいはメモしておくことが大切だ。

 ちなみに、「セガモバアプリ」や「cmode」のように、キャリアが変わるとデータやポイントを引き継げないサービスも中にはある。そのときは旧機種で完結させ、新機種で再び新規登録をするしかない。

 また基本的なことだが、新端末がおサイフケータイでないと、サービスは引き継げない。端末を購入するときは、おサイフケータイに対応しているかを確認しよう。また、モバイルSuicaは、おサイフケータイでも端末によっては利用できない場合がある。JR東日本のサイトでは端末の対応状況を発表しているので、モバイルSuicaを利用している人はチェックしよう。

 また、ドコモのDCMX miniやiDなど、全キャリアのおサイフケータイに対応していないサービスがある。新キャリアのおサイフケータイがそのサービスに対応していなければ、当然使えない。

 旧端末での操作が終わったら、その端末のFeliCaチップに登録されているデータやアプリは、必ず削除しておこう。クレジット決済サービスはクレジットカード情報が入っているのと同じことだし、会員証には個人情報が含まれているため、万が一、悪用されないとも限らない。

機種変更時の操作は大きく分けて4タイプ

 各サービスによって細かい違いはあるものの、機種変更時の操作は大きく分けて4つのタイプに分かれる。 

タイプ 操作の概要 代表的なサービス/企業
タイプA: サーバーにデータをアップして、新端末で受け取る モバイルSuica、Edy、DCMXなど
タイプB: 旧端末での操作はデータの削除以外、特になし。新端末で直接データを引き継ぐ GEOモバイル会員証、ANAモバイルAMCアプリ、マツキヨポイントアプリなど
タイプC: サービスサポートに電話をかける QUICPay、VISA TOUCH(スマートプラス)、三井住友iDなど
タイプD: ショップに行って手続きをしてもらう ビックカメラ、ヨドバシカメラ

タイプA:モバイルSuica、Edy、DCMXなど

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 タイプAは、モバイルSuicaやEdy、DCMXが採用している。アプリのメニューに機種変更用のメニュー(Edyの場合は「Edyのお預け」)があり、そこから手続きするとFeliCaチップの中にある電子マネーなどの各種データがサーバーに一時的に預けられることになる。そして、機種変更後に、預けたデータを新端末でダウンロードする、という仕組みだ。これだと携帯電話だけの操作で済む。

 ただし、「Edyのお預け」を利用するには、前もって「サービス登録」という個人情報の登録が必要だ。これには手数料が105円かかるため、預けたEdyの電子マネーを新端末で受け取る際に105円が引かれた金額を受け取ることになる。

タイプB:会員証・ポイント系サービス

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 タイプBは、会員証/ポイントカード系のサービスに多い。会員番号(ID番号)とパスワードさえ分かれば問題なく引き継げるので、旧機種で忘れずに確認しておこう。

 「GEOモバイル会員証」や「ANAモバイルAMCアプリ」などのサービスはプラスチックの会員証カードも発行しており、おサイフケータイはその補助的なものだ。ポイントは会員番号とひも付いており、新端末で会員番号とパスワードを入力するだけで、サービス提供会社が管理しているポイントやデータが引き継げる。

 「マツキヨポイントアプリ」や「club DAM MEMBERSHIP」など、プラスチックカードが発行されないものもあるが、これも同じ。会員番号とパスワードさえ分かればポイントは引き継げる。

タイプC:クレジットカード系サービス

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 「QUICPay」や「VISA TOUCH/スマートプラス」、「iD」などのクレジット決済サービスと家電量販店のポイントカードは、携帯電話の操作だけで済ませられず、電話をかけたりショップに出向いたりして、先方に手続きをしてもらう必要がある。

 クレジット決済サービスの場合は、サポートに電話をかけると、新機種に登録する際に必要になるIDとパスワードが郵送されてくる。そして、旧機種でやったのと同じように、サービスの登録を行う必要がある。

タイプD:家電量販店系ポイントサービス

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 ビックカメラ、ヨドバシカメラのポイントサービスを機種変更後も引き継ぐためには「お店に行く」必要がある。ショップでの操作が必要になるためだ。いずれも、ショップへ行く前に、古い携帯からアプリを削除しておくとスムーズに変更できる。ただし手順の詳細は、ビックカメラとヨドバシカメラで多少異なる。

 ビックカメラはショップでの手続きの際に、「13桁のポイント番号」「氏名」「生年月日」「住所」のほか、顔写真付きの証明書(運転免許証やパスポート)、または保険証+公共料金の受領証の提示を求められる。ICカードを事前に削除する際に13桁のポイント番号を控えておくか、もしカードも持っているなら、カードを持参したほうが話が早い。上記を揃えた上、新しいおサイフケータイを持ってショップに行けば、店員が手続きをしてくれる。

 ヨドバシカメラの場合、身分証明書の提示は不要だが、事前に古い機種からアプリを削除しておいたほうがいい。「1枚のゴールドポイントカードは、おサイフケータイ1台にひも付けられる」というルールがあるためだ。古い機種にアプリを残したままで手続きに行くと、用紙に必要事項を記入したうえでカードを再発行することになる。あとは店員の指示に従って、新しいおサイフケータイでアプリをダウンロードすればポイントを引き継げる。

 後編では、おサイフケータイが故障してしまった場合にどのようにサービスを引き継げばいいかなど、トラブルシューティング的な内容を中心に解説する。

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