35歳以上の男性、約半数は“おしゃれに気を遣わない”

» 2007年05月07日 14時25分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 毎日同じ背広にローテーションでネクタイを締めていれば許されたのも今は昔。クールビズだウォームビズだと、ビジネスマンも仕事着のおしゃれを問われるシーンが増えてきている。

 Webマーケティングガイドは調査会社のマクロミルと共同で、「おしゃれに対する意識調査」を実施した。服を購入する際、何を重視しているのか、という質問に対し、4人のうち3人が「自分の満足度」と回答した。「他人からの評価」を気にする割合は少なく、「こだわり」で着こなしている人が多いことが浮き彫りになった。

 男性のインターネットユーザー206人を対象とし、回答者は20〜34歳(M1層)と35〜49歳(M2層)がそれぞれ103人ずつ。M1層は未婚者が72人、既婚者が31人。M2層は未婚者が27人、既婚者が76人で、調査期間は4月3〜4日までとなっている。

M2層は「仕事着には(比較的)気を遣う」

 M1層の103人のうち、仕事着と普段着の両方にお金をかけ、気を遣っていると答えたのは40人。M2層では半数以上が「お金をかけない、気も遣わない」という結果となった。しかし仕事着に関してはM1層より、お金をかけ気を遣っている。Webマーケティングガイドではこうした背景として「一部の男性ユーザーが年齢と共に仕事での地位が高まったためか、身なりに気を遣う男性ユーザーが上回っているのではないか」と推測している。またM2層の70%以上が既婚者であるため、家庭のためにお金を費やしたり、おしゃれは後回しになっているのかもしれない。

「どちらともお金をかけず、気を遣わない」人が42%に達した

 仕事着と普段着の両方にお金をかけず、気を遣わない、と回答したのは全体で98人(48%)にも達した。M1層でも40人が回答するなど、おしゃれに無関心な人が多いという結果となった。同社ではこのような男性たちに対し「どういったものにお金をかけているのか、それとも自由に使えるお金がないのか(お小遣いが少ないのか)は興味深い」と指摘している。

おしゃれの基準は“人の目より自分の満足”

 「普段着や仕事着を購入する際、何を重視していますか」という質問に対しては、全体の75%が「自分の満足度」と回答した。次いで「自分のこだわり」が全体の65%に達するなど、男性のおしゃれの基準は妻や彼女などの意見は、あまり参考にせず、自分の価値観で決めているようだ。さらに流行やブランドにも関心を示さず、自分で気に入った服を購入している傾向が出た。

ブランドなどは気にせず、自分の満足度とこだわりを重視

 アンケートに回答した男性の半数以上は、服装にお金をかけず、気を遣わない、という結果になった。また、結婚し、歳をとるにつれて、おしゃれに気を遣わなくなっていくという傾向も見られた。

 もともとあまり興味がない上に、家庭を持ち、自由になるお金が減ると、まっさきに削られるのが“おしゃれ代”……ということなのかもしれない。

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