「着うた」高校生は半年に20曲以上 CDは“中高年市場”に

» 2007年04月05日 19時11分 公開
[ITmedia]

 日本レコード協会(RIAJ)がこのほど実施した調査によると、携帯電話向けの「着うた」を、中高生は半年に平均20曲以上ダウンロードしていることが分かった。最多は男子高校生で、平均27.8曲だった。CD販売は若年層の市場が縮小し、中高年層のマーケットシェアが高まっている。

 音楽ユーザーの実態を知るため、昨年10月、首都圏の12歳〜69歳の男女1200人に対して、質問紙で調査した。

 着うた・着うたフルの利用率が高まり、着うたは24.9%(前年比4.8ポイント増)、着うたフルは9.9%(4.2ポイント増)。着うたフルは大学生以下の若年層の利用率が特に高かった。

 過去半年間の着うたのダウンロード数平均は9.9曲、着うたフルは10.9曲。それぞれ中高生が特に多く、着うたが中学生男子で16.2曲、女子で13.8曲、高校生男子で24.5曲、女子で20.3曲。着うたフルが中学生男子で27.8曲、女子で10.3曲、高校生男子で16.6曲、女子で21.2曲にのぼった。

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 着うたを着信音として使っている人は79.5%で、好きな曲を聴くために利用していると答えた人も46.7%いた。着うたフルを着信音として利用している人は45.5%。好きな曲を聞くために利用する人は72.7%に上った。着うた・着うたフルでダウンロードした同じ楽曲をCDで購入したことのある人も24.9%いた。

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 着うた以外の有料音楽配信サービスを半年以内に利用した人は、1.5ポイント増の4.6%。利用する理由で最も多いのは「必要な曲だけ手に入れることができるから」(49.7%)。利用しない理由の最多は「購入したCDで聞く方が良いから」(27.8%)だった。有料音楽配信を利用する最大の不満は「ジャケット・歌詞カードがない」(38.4%)だった。

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 CD市場全体を年代別シェアで見ると、20代までの若年層が年々減る一方、男性50〜60代の拡大が顕著。アルバムの平均購入枚数は男性50代で前年比1.35枚増の3.13枚、同60代で0.73枚増の1.80枚。若年層の人口比率は今後も縮小するため、RIAJは「今後のCD消費市場は、30代以上のミドル〜エルダー層中心に移行する」と見ている。

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