KDDIと三菱東京UFJ銀行、「モバイルネット銀行」を設立

» 2006年04月26日 16時50分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 KDDIと三菱東京UFJ銀行は、モバイルネット銀行を共同で設立すると発表した。両社のインフラやノウハウを融合して「携帯電話の特長を最大限に活用した、これまでにない金融サービス」(KDDI)を提供するという。

 5月をめどに、新銀行の母体となる設立準備会社を立ち上げる予定。KDDIと三菱東京UFJ銀行が、1対1の比率で出資を行うという。ここで詳細の検討を進め、関係当局の許認可などを前提に、2007年度前半の早期に新銀行を設立する見込みだ。

 携帯電話が生活に必要不可欠なツールとなる中、携帯と結びついた金融ニーズも拡大していると判断した。日常生活に密着した金融サービスにより、年間数兆円に上る携帯電話利用に関する家計支出を取り込むのが狙い。KDDIグループの抱える2500万ユーザーを中心にサービスを提供するという。

 新銀行では、携帯番号での振込みや携帯電話から即時に口座開設ができるサービス、ショッピングやオークションなどで利用できる決済サービス、携帯から手軽に利用できるコンシューマーファイナンスサービスなどを提供する予定。さらに、携帯電話を通帳として利用できるサービスなど、携帯ならではのサービスを充実させていくという。KDDIが既に展開している、携帯とPCを連携させたサービスの活用も今後検討していく。

 なお、携帯電話番号での振り込み、即時の口座開設については両社共同で特許を出願している。

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