札幌大学ではカードタイプの学生証だけだが、今後はFeliCa携帯への対応を進めていく予定。FeliCa携帯に対応させる場合、当然3キャリアのサポートを視野に入れていくことになる。
「NTTドコモ以外のキャリアからも出てきますから、当然、各社のFeliCa携帯へ対応していきます。とはいえ、FeliCa側の仕様は同じですので、キャリアによる差はあまりないと思います。このレベルのアプリケーションであれば、通常のアプリケーション開発と変わらないですね。BREW化についても、問題ないでしょう」(長橋氏)
アイ・ウェイブ・デザインでは、Java(iアプリ、Vアプリ)はもちろん、BREW(EZアプリ)開発のノウハウも豊富だ。特にBREWの開発に実績がある点は、同社の強みと言える。
札幌大学ではFeliCaを利用したシステムを、出欠管理に限定している。しかし今後導入する大学では、学食での決済、生協での利用などにも用途を広げていく考えだ。
「学内でより便利に使えるようにしていくのはもちろん、さらに、学外との連携も考えなくてはいけません。携帯に定期券の機能が入ってきたり、地域の図書館カードと連携したり……今後の展開を考えると、地域との連携は不可欠になってくると思います。これも学校のプロモーション効果につながり、学生を集めることにつながりますので。また、アルバイト情報を学生に配信したり、学生向け店舗のクーポンを配布するといったこともできるようになってきます。地域通貨との連携も重要でしょう」(長橋氏)
「大学での導入例が注目を集めていますが、実はこのシステムは、企業の方が導入しやすいのです」(長橋氏)。大学の場合は、学生全員に携帯電話を配布することは難しいため、学生証と携帯電話の併用という形を取らざるを得ないが、企業であれば、社員全員にFeliCa対応端末を配布することも難しくない。しかもすべて同じ機種にすれば、導入はさらに楽になる。
大学での個人認証は「出欠管理」になるが、企業における個人認証ということになれば、もっと違う使い方も考えられる。
「例えば出社管理や、営業の動きを見るなどの使い方が考えられます。そのほか、社員が社内のどこにいるのか、人間の動きを記録・情報共有するのも簡単です。たとえば、各会議室の前や、会社の正門にリーダー/ライターを置くことで、『いま第1会議室にいます』とか『外出中です』などのプレゼンスデータを取得して、社員のPC上に表示することもできるようになります」(長橋氏)
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提供:株式会社アイ・ウェイブ・デザイン
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2005年10月25日
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