おサイフケータイ、認知度98%だが利用経験者は7%

» 2005年06月15日 23時57分 公開
[ITmedia]

 NTTレゾナントと三菱総合研究所は6月15日、「第1回おサイフケータイに関する調査」の結果を発表した。

 インターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」のリサーチモニター登録者を対象に、本年5月26日から5月27日まで実施したアンケートをまとめたもの。有効回答者数2176名のうち、「おサイフケータイ」を知っていると回答したのは98.2%と、高い認知度を示した。

 実際の利用率は6.9%と少ないものの、利用者の88.6%が継続して利用する意向を示しているほか、未利用者の51.7%が「使ってみたい」と回答。今後、「おサイフケータイ」が普及する可能性が高いことが予想されている。

 利用者が「おサイフケータイ」を使用する頻度は、月に2〜3回が23.0%と最も多く、利用場所は「コンビニ」が他を大きく上回る78.4%を占めている。利用者がメリットと考えているのは、「小銭を多く(財布を)持たなくて良い(65.5%)」「支払いが迅速(54.7%)」というポイント。逆にデメリットとして66.9%が「携帯紛失時の対応が不安」と回答している。次いで「利用可能な場所が少ない」が56.1%で第二位となっており、「セキュリティへの不安」は37.8%に留まった。

 なお未利用者が今後「使ってみたい」と考える理由としては、「小銭を多く(財布を)持たなくて良い」が65.7%、「支払いが迅速」が62.1%と、利用者が考えるメリットと一致する順位となった。

 他方で利用意向がないという回答者は、68.0%が「携帯紛失時の対応が不安」、57.5%が「データを読み取られないか等、セキュリティに不安がある」という理由をあげており、今後の市場拡大には、紛失時の対応やセキュリティ対策などを一層強化する必要があると指摘されている。

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